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16年世界成長3.4%に下方修正

 【ワシントン清水憲司】国際通貨基金(IMF)は19日、最新の世界経済見通しを発表し、2016年の世界全体の実質経済成長率を3.4%と予測し、昨年10月時点の前回見通しから0.2ポイント引き下げた。中国経済の減速や原油安による新興国の景気停滞が影響した。さらに下振れするリスクも強まっており、対処を誤れば「世界経済の成長は頓挫する可能性がある」と警鐘を鳴らした。日本は1.0%と見通しを据え置いた。

     IMFは15年の世界経済の成長率は3.1%だったとみている。17年の予測も3.6%と前回見通しから0.2ポイント下方修正した。

     先進国については、16年の成長率が2.1%と15年の1.9%から小幅に拡大すると予測した。米国は力強い成長を続けるものの、ドル高が製造業を圧迫するとして、予測をやや引き下げた。日本は原油安などを背景に「16年中は安定した成長を見せる」とした。

     新興国については、15年の成長率が4.0%とリーマン.ショック収束後で最低水準に落ち込み、5年連続で縮小したとみている。16年は4.3%に上向くが、資源安の影響でブラジルやロシアはマイナス成長が続く。

     中国は6.3%と予測を据え置いた。ただ、「投資・製造活動が弱く、輸出入の減速が見込みより速い」と指摘。中国の先行き懸念が、資源安や金融市場の動揺を通じて「他国に波及的影響を及ぼしている」と警戒感を示した。

     最近の原油安をめぐっては、原油輸入国の消費を支えるプラスの効果が過去の価格下落時より弱く、現状は原油輸出国の内需の大幅減や原油開発投資の減少などマイナス要因が出ていると分析した。

     全体では小幅な下方修正にとどまったものの、中国減速や中東情勢の緊張などで、特に新興国は下振れリスクを抱えているとみている。IMFのオブストフェルド調査局長は「16年は試練の年になる」と述べた。

    IMFの成長率見通し◇

          2016年    17年

    世界全体  3.4(▼0.2)3.6(▼0.2)

    日本    1.0(−)   0.3(▼0.1)

    米国    2.6(▼0.2)2.6(▼0.2)

    ユーロ圏  1.7(0.1) 1.7(−)

    中国    6.3(−)   6.0(−)

    インド   7.5(−)   7.5(−)

    ロシア  ▼1.0(▼0.4)1.0(−)

    ブラジル ▼3.5(▼2.5)0.0(▼2.3)

    ※単位%。▼はマイナス。カッコ内は昨年10月からの修正幅。−は変わらず

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