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滝口氏「死んでいない者」と本谷氏「異類婚姻譚」

芥川賞に選ばれ、記者会見で笑顔を見せる滝口悠生さん=東京都千代田区で2016年1月19日午後9時12分、喜屋武真之介撮影
芥川賞に選ばれ、記者会見で笑顔を見せる本谷有希子さん=東京都千代田区で2016年1月19日午後9時18分、喜屋武真之介撮影

 第154回芥川・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が19日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、芥川賞に滝口悠生(ゆうしょう)さん(33)の「死んでいない者」(文学界12月号)と、本谷(もとや)有希子さん(36)の「異類婚姻譚(たん)」(群像11月号)が選ばれた。滝口さんは候補2回目、本谷さんは4回目での受賞。

     贈呈式は2月下旬に東京都内で開かれ、賞金100万円などが贈られる。

     滝口さんは東京都生まれ、埼玉県育ち。2006年に早稲田大に入学し、3年半で中退。11年新潮新人賞の「楽器」でデビュー。「愛と人生」で昨年の野間文芸新人賞。「ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス」が昨年上半期の芥川賞候補になった。

     受賞作は、集会所での通夜に集まった故人の子や孫、ひ孫たち20人以上もの群像劇。

     滝口さんは記者会見で「大変光栄。読者に感謝したい」と喜びを語った。作中での語りのうまさを指摘されると、「小説はどんなことも、どんなふうにも語れるもの。融通無碍(むげ)な語りの力を信じて書いた」と説明した。

     本谷さんは石川県生まれ。00年から劇団を主宰し、作・演出を手がける。07年鶴屋南北戯曲賞、09年岸田國士戯曲賞。小説「ぬるい毒」で11年野間文芸新人賞、「嵐のピクニック」で13年大江健三郎賞、「自分を好きになる方法」で14年三島由紀夫賞。

     受賞作は、他人同士である夫婦の不思議を毒とユーモアを込めて描く。

     「賞を取ると思っていなかった」と話す本谷さんは、慌てたため左右異なる靴下姿で会見に臨んだ。「この2年半のらくらして、小説を書けず、昨年10月に子どもを出産するまでに書こうと思った。長女が生まれたら、受賞できた」と喜びを語った。【内藤麻里子、鶴谷真】

    芥川賞選考委員、奥泉光さんの話

     滝口さんは巧みな語りで、空間と時間の広がりを作り出している。たくさんの人物も登場するが、一人一人くっきりと描いている。本谷さんは、説話を現代小説の中に生かし、夫婦の不気味な関係を巧みに描いた。ラストの変身する場面も美しい。

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