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ブレーキに異常なし 運転手に起因か

バス転落事故の状況

 乗客・乗員15人が死亡した長野県軽井沢町のスキーツアーバス転落事故で、県警軽井沢署捜査本部による車体検証の結果、ブレーキなど主要部分に目立った異常はなかったことが捜査関係者への取材で分かった。捜査本部は、バスが峠道の下りに差し掛かった付近で運転手にトラブルが起きたとの見方を強める一方、ブレーキやエンジンについては専門家による調査を実施する。

 捜査本部は19、20日の両日、同県上田市の製造元の整備場で車体の検証を実施。速度などが記録される運行記録計(タコグラフ)の記録紙など4点を押収した。国土交通省によると、事故車両は2002年に初年度登録されている。

 捜査関係者によると、検証の結果、ブレーキやアクセル、ハンドルなど車の制御に関わる主要部分に目立った異常はなかった。下り坂で連続してブレーキをかけた時に利きが悪くなる現象が起きた形跡もなかったという。ただ、事故の衝撃による損傷が激しい部品もあり、詳しく解析する。タコグラフの記録紙は、データが読み取れる状態で捜査本部は分析を進めている。

 現場手前約250メートルに設置された国交省管理の定点カメラには、制限速度の時速50キロを大きく上回るとみられるスピードでセンターラインをはみ出しながらカーブを曲がる事故車両が映っていた。バスは現場手前約100メートル地点で左側のガードレールに接触、センターラインを越え、約3メートル下の雑木林に突っ込み横転したとみられる。バスの運行会社「イーエスピー」(東京都羽村市)によると、事故当時運転していて死亡した土屋広運転手(65)=東京都青梅市=は中型バスの運転歴が長く、同社に採用された昨年12月以降、大型への乗務は事故当日が4回目だった。【川辺和将、巽賢司】

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