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徳島のクジラ

園児たち「がんばれ」 漁船で沖へ戻る

 20日午前9時ごろ、徳島県阿南市中林町の中林海岸の波打ち際で、打ち上げられた全長約10メートルのマッコウクジラを市職員が確認した。自力で動けない状態だったため、乾燥しないように警察官らが海水を掛けた。同日午後1時半ごろに潮が満ちたため、体に掛けたロープを漁船で引いて沖へ戻した。

     同日朝、市役所に男性の声で「クジラが打ち上がって潮を吹いている」と連絡があった。クジラは、潮を吹いたり尾びれを動かしたりして体の頭部側にかすり傷があった。クジラに詳しい県立博物館(徳島市)の学芸員が現地確認したところ、衰弱した様子だった。

     クジラは海に入った男性10人が押してもびくともしなかった。そこでロープをクジラの体に掛けて漁船で沖へ引っ張り、同時に住民らが押した。大きな体は徐々に動き出し、自力で泳げるようになった。

     海岸にはクジラを一目見ようと、一時は住民ら約200人が集まった。漁船が引き始めると、近くの幼稚園児たちが「クジラさん、がんばれ」と声を合わせていた。住民によると、過去には近くの別の海岸にもクジラが打ち上げられたという。【立野将弘】

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