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金沢一郎さん74歳=前皇室医務主管

金沢一郎さん=宮内庁で2012年5月31日、尾籠章裕撮影

 天皇陛下や皇族方の健康や医療に責任を持つ宮内庁皇室医務主管を2002年4月〜12年6月に務めた元日本学術会議会長で国際医療福祉大学名誉大学院長の金沢一郎(かなざわ・いちろう)さんが20日、膵臓(すいぞう)がんのため死去した。74歳。

     専門は神経内科で、東京大学医学部を卒業後、筑波大教授、東京大教授、東京大付属病院長などを経て、「皇室の主治医」とも言われる皇室医務主管に就任した。皇室との関わりは、1993年10月に皇后さまが体調を崩して言葉が話せなくなった際、東大教授だった金沢さんが治療にあたったことがきっかけだという。

     天皇陛下の前立腺がんの手術(03年1月)や、心臓の冠動脈バイパス手術(12年2月)などに対応した。両陛下からの信頼は厚く、がん手術の際は、天皇陛下に告知を行い、陛下の了解を得て公表した。皇室医務主管を退任後、毎日新聞の取材に「陛下には『国民をミスリードしないためには事実を正確に伝えなくてはいけない』というお考えがある」と語っていた。関係者によると最近は病気と闘う生活が続いていたという。

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