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「何もない町」から「最高の“ない”」

和歌山県紀美野町がネット上に投稿したPR動画の一場面。冒頭はモノクロ画面で「何もない」ことを強調=同町提供

動画投稿サイト「ユーチューブ」上で観光PR動画公開

 和歌山県中部の山あいにある人口1万人にも満たない町、紀美野町が今月21日、動画投稿サイト「ユーチューブ」上で観光PR動画を公開した。鉄道やスーパーなど、都会的なものが「何もない町」を逆手に取り、町内の美しい自然の映像を織り交ぜて「最高の“ない”がここにある」とアピールしている。町の担当者は「少しでも町の魅力を伝えたい」と意気込んでいる。

     紀美野町は2006年に旧野上町と旧美里町が合併してできた町で、昨年12月末現在、4432世帯9599人が暮らす。町に通じる公共交通機関は和歌山市など近隣からの路線バスだけ。町内の商業施設や飲食店はコンビニと個人商店しかなく、スーパーやファミリーレストランなどは一軒もない。だが一方で、全国で有数の天体観測スポットとしても知られ、町立みさと天文台が有名。訪れる観光客は年間約50万人に達する。

     町が制作した2分16秒の動画は、のどかな坂道を軽トラックが上ってゆくモノクロの画面で始まる。字幕は「電車は、ない」。さらに「スーパーもない」「ネイルサロンも、ない…」とたたみかけ、ついには「何にもない」と断言。不便さを印象付ける。

    ジェラートを食べるカップル=和歌山県紀美野町提供

     だが、画面が切り替わると、森の中のベーカリーやジェラート(イタリア風アイスクリーム)店、家具工房など、自然を生かした自慢の場所が次々に登場する。笑顔がいっぱいの小学生たちの画面には「子供たちは屈託ない!」との説明が付き、みさと天文台を紹介する場面では、星空が「美しすぎて眠れない」とアピールする。

     動画はもともと、都会からの移住を狙って町が開いた婚活パーティーの際、地元を紹介する目的で企画された。国の地方創生交付金を活用し、昨年9月中旬、町民らの出演で撮影した。同町産業課の中谷雅文主事は「紀美野町に興味を持ってもらい、観光や移住につなげたい」と効果に期待している。動画は町ホームページ(http://www.town.kimino.wakayama.jp/index.html)から閲覧できる。【倉沢仁志】

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