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台湾で人気の家庭用製品は新潟製

ダイニチ工業が台湾に輸出している石油ファンヒーター=同社提供写真

現地で修理、信頼を獲得

 ダイニチ工業が製造・販売している家庭用石油ファンヒーター「ブルーヒーター」が台湾で、富裕層を中心に人気を集めている。沖縄より南に位置する台湾では通常、暖房器具を使用する必要はほとんどないというが、同社は2014年度、約5000台のヒーターを現地に輸出した。沖縄で業界全体で販売されているファンヒーターは年間約1000台といい、5倍を台湾で売った計算だ。

 台湾の富裕層は夏の暑さをしのぐため、台北周辺の標高300〜500メートル程度の高地に自宅を構える人が少なくない。夏は涼しくて快適でも、冬はより寒くなるため、暖房が必要になる。現地製の暖房器具があるものの、電気ストーブや、芯に灯油を染みこませて火をつける芯式のストーブが主流だ。ダイニチの石油ファンヒーターは、電気ヒーターを使い灯油を気化させて燃やす。着火までにかかる時間は40秒程度と、芯式などが数分かかることに比べて、短いことが強みだ。

 当初は現地で、ダイニチの知名度はほとんどなかったが、石油ファンヒーターのニーズがあることを知った日本側の輸出代理店が、同社商品を積極的に現地の輸入代理店にアピール。台湾側の代理店は、知名度不足に難色を示したものの、日本の大手電機メーカーが石油ファンヒーターから次々に撤退する中、ダイニチは輸出を始めた09年以降、製品を供給し続けたため、現在では感謝されているという。

 現地では入手が難しいという電動の給油ポンプをセットにして販売。故障などに対応するための修理講習を、現地代理店の担当者を新潟のダイニチ本社に呼んで行ったり、本社から出張して台湾でも行ったりして、アフターサービスに力を入れ、信頼をつかんでいる。営業部で輸出を担当する林孝男さんは「現地代理店と協力して、これからもしっかり要望に対応していきたい」と話している。【古田信二】

「海外生産、もっての外」

 新潟市に本社を置くダイニチ工業は、石油ファンヒーターの国内シェアが2014年度まで8年連続トップ。「海外生産はもっての外」と語る吉井久夫社長は地元生産にこだわる。売り上げは季節によって大きく異なるが、1年を通じて生産している。時期によっては多くの在庫を抱えることになるが、取引先の部品メーカーや関連企業も季節の影響を受けない。従業員数も年間を通じて増減させる必要がないため、約500人の従業員のうちパート勤務はわずかで、99%以上が正社員だ。

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