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10兆円縮小、原油安と円安…15年2.8兆円

貿易収支の推移(2015年は速報値)

 財務省が25日発表した2015年の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は2兆8322億円の赤字となった。赤字は東日本大震災が発生した11年から5年連続だが、赤字額は過去最高だった14年の12兆8161億円から77.9%(約10兆円)減り、震災後初めて減少に転じた。原油価格の下落で輸入額が減ったのに加え、円安を背景に自動車などの輸出が増加基調を維持したことも寄与した。

     輸入額は前年比8.7%減の78兆4637億円となり、6年ぶりに減少した。通年平均の円相場が1ドル=121円と前年から14.9%下落したが、原油安や暖冬見込みを受けて原粗油の輸入が数量ベースで同2.3%減、輸入額だと同41%減の8兆1836億円に縮小した。輸出額は同3.5%増の75兆6316億円となり、3年連続で増加した。欧米向けの自動車や、アジア向け半導体などが好調だった。ただ、中国の景気減速などを背景に、10月以降は単月の輸出額が前年を下回っており、通年の伸び率は14年の4.8%から鈍化した。

     国別では、景気が堅調に回復している対米国が7兆1717億円の黒字(同17.4%増)。対中国は6兆1911億円の赤字で、赤字幅は過去最大となった。対中国は、景気減速を受けて自動車や液晶パネル、鉄鋼などの輸出が減り、輸出額が同1.1%減と3年ぶりに前年を下回った。一方で、スマートフォンや自動車用エンジンの輸入が増え、輸入額は過去最大を更新した。

     同時に発表した15年12月の貿易収支は1402億円の黒字となった。黒字は2カ月ぶり。輸入額が前年同月比18.0%減の6兆1973億円と大幅に減る一方、輸出額も同8.0%減の6兆3376億円と3カ月連続で減少しており、円安を追い風に堅調だった輸出に陰りも見える。

     輸出は、中国経済の減速などを受けてアジア向けが同10.3%減と引き続き振るわなかったほか、米国向けも同3.4%減と、1年4カ月ぶりにマイナスに転じた。アジア向けは鉄鋼や半導体の輸出が低迷している。米国向けは、原油安に伴いシェールガスなどの開発が低迷している影響を受け、建設・鉱山用機械が減少した。【和田憲二】

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