メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

就活応援、NPOが情報発信拠点

「第1回キャリアカフェ」でディスカッションする大学生や企業関係者ら=東京都新宿区で藤沢美由紀撮影

 就職活動で困難に直面しがちな性的マイノリティー(LGBT)を支援するため、情報の交換や発信の拠点となる「LGBTキャリア情報センター」が東京都新宿区に開設された。NPO法人「ReBit」(リビット)が運営する。就活生、企業関係者らの定期的な情報交換会を開いたり、全国の大学のキャリアセンターに資料提供したりすることで、誰もが働きやすい社会を目指す。【藤沢美由紀】

理解向上へ働きかけ

 「どの会社がLGBTに理解があるか分からない」「面接で、LGBTに関する活動に取り組んできたことを話したいが、管理職の多くがゲイに抵抗があるという調査結果を知り、不安だ」

 昨年12月にセンターで開かれた「第1回キャリアカフェ」には、大学生や求職活動中の社会人、企業の人事関係者らが参加した。参加者はそれぞれが直面しているこうした課題を語り、約2時間にわたって意見交換した。

 参加者の一人で現在就職活動中の大学4年、海斗(かいと)さん(21)=神奈川県=は、女性に生まれて男性として生きるトランスジェンダーであることを明かし、男性として働くことを希望。大学のキャリアセンターに相談に行くと、「人手不足の介護職なら受かりやすい」と勧められ、適性などを考えないアドバイスに疑問を感じた。約20社を受けて落ち続けているが、キャリアカフェ参加後は「トランスジェンダーと明かして就職活動をすることの悩みを相談できて良かった」と笑顔を見せた。

 別のトランスジェンダーの参加者は、戸籍上の性別である女性として10年働いた経験があり、現在は男性としてアルバイトをしている。安定した正社員の職を探しているが、トランスジェンダーであることを企業側に告げると「対応していないのでお帰りください」と言われたり、電話を切られたりした。「自分らしく働きたいだけなのに」と訴える。ReBitによると、就職活動では面接でのカミングアウト(告白)、トランスジェンダーの場合に履歴書の性別欄をどうするか、男女どちらのスーツを着るべきかなどの悩みが尽きない一方、企業側や就労支援機関の理解が不足している。

 NPO法人「虹色ダイバーシティ」(大阪市)と国際基督教大ジェンダー研究センター(東京都)が昨年実施したウェブアンケートによると、トランスジェンダーの約7割、同性愛者・両性愛者の約4割が「求職時にセクシュアリティー(性的指向や性自認)やパートナーに関連して困難を感じたことがある」と回答した。ReBitの薬師実芳(みか)代表(26)は「LGBTの就活や働き方を考えることは、企業側にとっても職場での多様性を考えることに役立つはず。当事者がしたい仕事をできるよう、企業や就労支援機関の理解向上に向け働きかけていきたい」と話している。

毎日新聞のアカウント

話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 万引き容疑 歌手のキーボー逮捕…「3年目の浮気」ヒット
  2. 内閣改造 骨格を維持…麻生副総理、菅官房長官留任へ
  3. 桜島 爆発的噴火、噴煙5000mの高さ…約3年ぶり
  4. ポケモンGO 避難指示区域でも表示…福島知事が対策検討
  5. ポケモンGO 任天堂株ストップ安…過度な期待消え

編集部のオススメ記事

のマークについて

毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

[PR]