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九州各地氷点下、長崎積雪17センチ

雪が降り積もった平和祈念像前で遊ぶ子どもたち=長崎市で2016年1月24日午前10時13分、樋口岳大撮影

 西日本を中心に上空に氷点下15度以下の寒気が流れ込み九州・山口地方は24日、各地で記録的な大雪となった。鹿児島県・奄美大島では115年ぶりに降雪を観測し、沖縄県の久米島で39年ぶり、名護市で初のみぞれが観測された。除雪作業中の事故などで新潟、青森県で4人が死亡。九州・山口では重体1人を含め少なくとも約90人が負傷した。25日も厳しい寒さが続く見込み。

 気象庁によると、24日午後5時までの積雪は、長崎市で観測史上最高の17センチとなったほか、鹿児島県伊佐市27センチ鹿児島市10センチ▽山口市9センチ▽佐賀市6センチ▽福岡市1センチ−−となった。佐賀市では横断歩道を渡っていた80代女性が転倒し重体。

 最低気温も北九州市と福岡市博多区で氷点下4.3度と観測史上最低を記録。交通機関も乱れ、九州新幹線は最大約80分遅れた。九州自動車道も通行止めとなり、空路も鹿児島空港の滑走路が閉鎖されるなど欠航が相次いだ。

 気象庁は25日午後6時までの24時間降雪量は平野部のいずれも多い所で、福岡、山口両県で20センチ、佐賀、長崎、鹿児島各県で10センチ−−などと予想している。【関東晋慈】

          ◇

 記録的な寒波に覆われた九州・山口地方は24日、鹿児島県も含め各地で一面の銀世界となった。交通のマヒや事故、停電、水道凍結も相次ぎ、市民生活に大きな影響が出た。

 鹿児島・奄美大島では115年ぶりの降雪が観測された。奄美群島最高峰の湯湾岳(ゆわんだけ)(694メートル)9合目付近の駐車場には、多くの家族連れらが雪見物に集まり、ちらつくたびに「雪だ」と歓声を上げた。

 家族4人で来た奄美市の中学3年、田中美月さん(15)は生まれて初めて見た雪に感動した様子。「雪は白くきれいだった。いい思い出になる」と喜びつつ「本当に寒い。指先の感覚がない」と作った雪だるまを手に縮こまっていた。

 各地の観光地も雪化粧となり、観光客は身をすくめながらも普段は見られない景色を楽しんだ。

 一方で被害も相次ぎ、福岡と北九州の両市では、凍結による水道管破損が計約600件(午後4時半現在)に上った。風雪による電線の損傷などで長崎県で約2100戸、山口県で約2000戸が停電した。

 福岡県では24日午前0時10分過ぎ、福岡県大野城市の陸橋で原付きバイクが転倒し、後続車10台が次々と玉突きで衝突。バイクの男性(22)など2人が軽傷を負った。熊本県球磨村神瀬の大野大橋では午前4時20分ごろ、信号待ちをしていた中型トラックに追突するなどトラック計6台が絡む事故があった。50代の男性1人が軽傷を負った。

 JRの在来線は、九州のほぼ全域で運休や遅れが出た。博多駅発の電車も遅れが発生し、改札口前は、心配そうに電光掲示板を眺める人々であふれた。

 次男の受験準備のために福岡を訪れていた佐賀市の主婦、井手ひとみさん(56)は「佐賀行きの列車が1時間に1本しかない。次を逃すと、夜中にしか帰宅できない」と心配そう。大雪のため、長崎と佐世保方面への電車は運休となり、長崎県佐々町の岡安耕平さん(71)は、「福岡でホテルを探すしかないけれど、まだ空いているかどうか……」と困惑していた。【尾垣和幸、神田和明、関東晋慈】

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