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下げ幅最大、15年5.3%減

 出版科学研究所(東京)は25日、2015年の出版物販売実績を発表した。昨年の出版物の総販売額は約1兆5220億円で、対前年比5.3%減と、統計の残る1950年以降で最大の下げ幅を記録した。ミリオンセラーを記録したお笑いタレント又吉直樹さんの芥川賞受賞作「火花」で書籍類の下げ幅は減ったが、雑誌類の販売額が同8.4%減と記録的な落ち込みを示し、「雑誌不況」を浮き彫りにした。

     発表によると、出版物の販売額は96年の約2兆6564億円をピークに下がり続け、04年に1度上昇したものの、05年以降11年連続で減少している。

     15年の雑誌類の販売額は約7801億円で、対前年比の下げ幅は過去最大。中でも、週刊誌の販売額は約1454億円で、同13・6%減と2ケタ超の大幅マイナスとなり、週刊誌業界の苦境を表している。

     一方、15年の書籍類の販売額は約7419億円で対前年比1.7%減。14年の同4.0%減より下げ幅は縮まった。「火花」(文芸春秋)が発行部数約245万部の大ヒットを記録した効果とみられる。調査会社オリコンの直近の調査でも、「火花」効果で単行本の販売額は約4171億円で前年比2.7%増となった。

     電子書籍全体の販売額は約1502億円で、対前年比31.3%増の成長。特に電子雑誌の販売額は同78.6%増と大きく伸長、紙の雑誌の売り上げ減に影響を及ぼしている実態も浮かび上がった。【木村光則】

    雑誌の役割再考を

     出版ニュース社の清田義昭代表の話 「出版不況」の実態は、まさに雑誌不況と言える。ニュースや情報はスマホで見ればいい、などという近年の社会風潮が要因。作り手もニュースの背景を掘り下げるという雑誌本来の役割を見つめ直すべきだ。消費増税も売り上げに打撃を与えており、来年「10%」に引き上げられたら一層影響を受けるだろう。

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