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患者数、過去10年で最多 「大人も注意を」

国立感染症研究所まとめ

 頬や体が赤くなることから一般に「リンゴ病」と呼ばれるウイルス性の感染症「伝染性紅斑」の昨年の患者数が、ここ10年で過去最多だったことが、国立感染症研究所のまとめで分かった。今年に入っても子どもを中心に流行は続いている。実態が分かっていない「大人のリンゴ病」も広がっている可能性があり、専門家が注意を呼び掛けている。

 リンゴ病の原因はパルボウイルスB19。せきやくしゃみの飛沫(ひまつ)を介して感染し、頬や腕、足などが赤くなるほか、頭痛や関節痛が出ることもある。10歳未満を中心に広がり、多くは自然に回復する。流行の周期は4〜6年と考えられる。

 感染研によると、昨年1年間に全国約3000の小児科から報告された患者数は9万8500人で、ここ10年で最多だった2011年の8万7010人を上回った。夏場をピークにいったん下がったが、秋から初冬にかけて再び増加し、今も終息していない。

 一方、成人の患者は集計がないが、東京都の調査では30〜40代女性で多い傾向がみられ、育児中に子どもから感染するケースが考えられる。妊婦が感染すると、胎児の組織などに水分がたまる「胎児水腫」や流産の恐れがある。妊娠中に胎児も含め感染した女性の約7割が、流産や死産をしていたとの厚生労働省研究班の報告もあり、警戒が必要だ。

 有効なワクチンや決め手となる治療法はなく、手洗いやうがいなど感染症の一般的な予防対策が重要になる。感染研感染症疫学センターの砂川富正室長は「大人のリンゴ病は一般に認知されておらず、医療者も認識できていない場合がある」と指摘する。【千葉紀和】

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