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一度は非公表決定 懲戒処分は原則公表

海上幕僚長 会見で「公表すべきだった」と陳謝

 海上自衛隊呉基地(広島県呉市)配備の潜水艦で上官から暴力を受けていた2等海尉の男性(42)が自殺未遂した問題で、海自が上官ら3人の懲戒処分を昨年10月に非公表と決めていたことが分かった。防衛省は職務に関する懲戒処分を原則公表と定めており、海自トップの武居智久海上幕僚長は26日の定例記者会見で「懲戒処分にした日に可能な限り公表すべきだった」と陳謝した。

     男性は2013年9月、潜水艦「そうりゅう」内で拳銃で自殺を図り、首の骨などを損傷して寝たきりになった。海自は直後に事故調査委員会を設置し、家族の要望も受け2度の追加調査をし、昨年7月、男性が上官から暴力を伴う指導を受けていたなどとする報告書をまとめた。

     海自によると、海自は昨年9月、上官らが懲戒処分の対象であり、そうなれば処分とその理由は原則公表することになっていると男性の家族に説明。男性の家族の一部が公表を望まない意向を示したため、公表基準にある例外事項「被害者や関係者のプライバシー等を侵害するおそれがある」に当たると判断し、10月23日に非公表を決定。同26日に上官ら3人を停職や戒告の懲戒処分にした。

     処分を決めたものの、報道機関からの問い合わせもあったため、今年1月8日に家族に公表について相談。男性の両親が国の責任を問うため損害賠償請求訴訟を起こす動きがあったことから、12日に再度家族に聞いたところ、公表に同意したという。海自は問題が報道された後の14日に処分を公表した。海自が懲戒処分を非公表にした後、公表に変えたケースは今回以外にはないという。

     武居海上幕僚長は会見で「今回の問題は重大な事案。公表に対する家族の懸念を払拭(ふっしょく)する努力が足りなかった」と述べた。処分後、家族との面談が約2カ月半ほどなかったことについて「日程が合わなかった。配慮が足りなかった」と述べた。

     この問題では男性の兄が「家族として非公表を要望したことはない」と話している。【町田徳丈】

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