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馬総統が南沙訪問へ 実効支配の太平島

 【台北・鈴木玲子】台湾総統府は27日、馬英九総統が28日に南シナ海・南沙(英語名・スプラトリー)諸島で台湾が実効支配する太平島を訪問すると発表した。馬総統の太平島訪問は初めて。領有権を主張するフィリピンやベトナムの反発は必至とみられる。

     目的は春節(旧正月、今年は2月8日)前に島を守る駐在職員の慰労のためとしているが、残り任期4カ月を切った馬総統が政治的遺産づくりに走ったとの指摘もある。総統としては、民進党の陳水扁前総統が2008年2月に島を訪れたことがある。馬総統は総統選で大勝した同党の蔡英文主席に対し、同党からも人員を派遣するよう求めたが、拒否された。

     台湾政府は先月12日、島で埠頭(ふとう)拡張など港湾設備の完成式典を行い、陳威仁内政部長(内相)らが出席した。馬総統も出席する意向だったが見送られた。南シナ海問題で米中の緊張が続く中、馬総統の訪問に米国が難色を示したためとされる。

     林永楽・外交部長(外相)は27日、計画について既に米国や日本などに伝えたと発表した。台湾メディアに対し、米国の在台窓口機関「米国在台協会」は「失望した。紛争解決には無益」と答えた。馬総統は空軍輸送機C130で約1600キロ離れた島を訪れる予定。

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