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古墳周囲に新たな柱穴 長さ45m超木橋

ニサンザイ古墳の濠から見つかった柱穴=堺市北区で2016年1月26日、久保玲撮影

 堺市北区の前方後円墳「ニサンザイ古墳」(5世紀後半)の発掘調査をしている堺市は27日、古墳周囲の濠(ほり)で新たに5個の柱穴が見つかったと発表した。既に確認されている柱穴30個を含めた位置関係などから、幅約12メートル、長さ45メートル以上の木橋が架かっていたことが判明した。古墳時代の木橋としては国内最大規模で、市文化財課は「橋を使って被葬者が運ばれた可能性があり、当時の埋葬方法を知る上で貴重な史料」と話している。

     同課は2013年、柱穴29個と橋脚とみられる木材2本を確認し、架橋の可能性を発表していた。その後1個見つかり、昨年10月からの調査で濠の堤側に5個を発見した。

     柱穴はそれぞれ縦横54〜92センチの四角形。今回の5個は、既に確認されている2個を合わせると、南北約11メートルにわたって7個が1.4〜2.3メートル間隔に連なる位置にあった。濠の墳丘側でもこれまでの調査で同様に南北に連なる7列、東西にが3列並んでいるのが見つかっている。これらの柱穴は古墳の前方部と後円部の両方の中心を結んだ主軸の延長線上にあった。柱穴や当時の堤の斜面の位置などから、橋の規模が判明した。橋脚の高さは5〜6.5メートルあったとみられる。

     柱穴の地層の状況などから、橋は古墳造成の最終段階か完成後に造られたと推測される。床板や梁(はり)は出土していないため、橋は撤去された可能性があるという。【椋田佳代】

    ニサンザイ古墳

     大仙陵古墳(仁徳天皇陵)など巨大古墳が集まる百舌鳥(もず)古墳群の一つ。墳丘の推定全長は全国7番目の約300メートル。皇族が埋葬された可能性のある陵墓参考地として宮内庁が墳丘を管理している。濠を管理する堺市が2012年から水を抜いて発掘調査している。

    大阪大大学院の福永伸哉教授(考古学)の話

     この橋を渡って大規模な葬列が墳丘に入った可能性がある。大型古墳の周濠(しゅうごう)はこれまでほとんど調査されておらず、大規模古墳の葬送儀礼を解明する手掛かりになる。

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