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英国

首相がEU幹部と会談 離脱か改革か本格交渉

 【ブリュッセル斎藤義彦】欧州連合(EU)からの離脱を問う国民投票を来年までに行うキャメロン英首相は29日、ブリュッセルでEU幹部と会談し、投票の前提になるEUの改革案について本格交渉を始めた。英メディアによると、EU側はEU域内からの移民規制で妥協案を示したが、キャメロン氏は「まだ十分ではない」と譲らなかった。双方は2月中旬のEU首脳会議での妥結を目指す。

     キャメロン氏は29日、北欧歴訪を中止して急きょブリュッセルを訪問、ユンケル欧州委員長、シュルツ欧州議会議長と会談した。31日にはトゥスク欧州理事会常任議長(EU大統領)、来月11日にはEUを主導するメルケル独首相と会談する予定。キャメロン氏は29日、一連の協議で「良い交渉結果を国民にもたらす」と述べた。

     英首相の要求は(1)税控除など福祉サービスをEU加盟国からの移民に4年間制限(2)EUの「統合深化」の英国への適用除外、各国議会に事実上の拒否権付与(3)ユーロ圏決定の英国への適用除外(4)競争政策推進−−の4点。

     英メディアによると欧州委は、最も困難とされるEU移民への福祉制限について、「緊急措置」導入を提案した。EU移民によって英国の福祉制度に「過度の圧力」が加わったと英国が証明すれば、EU加盟国が理事会を開いて一定の受給制限を認めるという内容だ。キャメロン氏は「十分ではない」と記者団に不満を述べ、あくまでも4条件を満たすEU改革案の実現を目指すと強調した。

     EUの妥協案について英保守党の一部などEU懐疑派は「話にならない」と批判。一方、EU域内から英国への移民で出身者が最も多いポーランドのバシチコフスキ外相は29日、「EUに住むポーランド人の福祉を否定する案は受け入れられない」と強く批判した。

     キャメロン氏は昨年6月に国民投票を実施する案を記者団に問われ「交渉次第だ」と述べた。一方で「急がない」とも述べており、EUの譲歩を十分引き出して今年中にも国民投票に臨む構えだ。

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