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防衛省にPAC3配置 破壊措置命令発令

防衛省内に配置されたPAC3=東京都新宿区の防衛省で2016年1月29日午後10時4分、喜屋武真之介撮影

 北朝鮮が長距離弾道ミサイルを発射する可能性があるとして破壊措置命令が出されたのを受け、自衛隊は29日夜、東京・市ケ谷の防衛省敷地内に航空自衛隊の地上配備型迎撃ミサイルのパトリオット(PAC3)を配置した。

     前回北朝鮮が長距離弾道ミサイルを発射した2012年には北朝鮮が人工衛星と称して発射方向と時期を事前に発表し、破壊措置命令はその後に出された。しかし今回は「事前の予告なく何らかの挑発行動に出る可能性が否定できない」(中谷元(げん)防衛相)として、予告前にミサイル迎撃に動き出した。

     前回は北朝鮮が12年12月1日に南方に向けて人工衛星を発射すると発表。政府は同日に破壊措置準備命令を、同7日に破壊措置命令を出した。海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を搭載した海上自衛隊のイージス艦を日本海に1隻、東シナ海に2隻展開し、PAC3を首都圏や南西諸島の計7カ所に配置した。

     今回、北朝鮮は人工衛星や弾道ミサイルについて予告していない。今月6日に実施した4回目の核実験も、それまでの3回と異なり事前に対外的な通告がなかった。このため「今回のミサイル発射は国際的な表明をせずに強行手段に出る可能性は排除できない」(防衛省幹部)との見方もあり、破壊措置命令に踏み切った。

     海自のイージス艦が日本周辺海域に展開するなどして迎撃態勢を整えている模様で、PAC3もさらに配置を進めるとみられる。

     政府は破壊措置命令については公表しない方針。北朝鮮に対して準備状況を明らかにしないためという理由だが「米国側から情報管理の徹底を求められている」(自衛隊幹部)という事情もあるという。【町田徳丈】

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