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「黒田総裁」金融政策、新局面に マイナス金利導入

マイナス金利の仕組みと期待される効果

2%目標達成を「17年度前半ごろ」に先送り

 日銀は29日の金融政策決定会合で、マイナス金利政策を導入することを賛成多数で決め、金融政策に新しい手法を加えた。追加的な金融緩和は2014年10月以来。市場に流すお金の「量」を重視してきたこれまでの方針を大胆に変えるもので、黒田東彦総裁の金融政策は新しい局面に入る。日銀の決定を受け、東京金融市場では株価や円相場が大きく乱高下した。

     マイナス金利は金融機関が日銀に預ける当座預金に付く金利を現行の0.1%から、最大マイナス0.1%に引き下げる。2月16日以降の新規預け入れ分の一部に適用する。

     日銀の発表直後、日経平均株価は前日終値比で600円近く急騰。相場押し上げ効果を疑問視する見方から300円近く下落する場面もあったが、終値は前日比476円85銭高の1万7518円30銭だった。外国為替市場の円相場は、発表直後に1ドル=121円台と約1カ月ぶりの円安・ドル高水準をつけ、債券市場では長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りが一時0.090%と、初めて0.1%を割り込んだ。

     また、日銀はこの日まとめた「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」で、16年度の物価上昇率の見通しを昨年10月時点の1.4%から0.8%に下方修正。物価上昇率2%の目標の達成時期の見通しを「16年度後半ごろ」から「17年度前半ごろ」に先送りした。

     日銀が13年4月から始めた「量的・質的緩和」で世の中に大量のお金が出回ったが政府や日銀が期待するほど、そのお金が融資や投資などに回っているとはいえない。マイナス金利は、そのお金の流れを変えることが狙いだ。大量の国債を購入して金融緩和を続けてきた日銀に対して市場では、金融緩和の限界論もささやかれていたが、新手法の導入で否定してみせた。

     黒田総裁はこの日の記者会見で「今後も目標実現に必要になればちゅうちょなく、量・質・金利の三次元で必要な措置を講じる」と述べ、2%目標の達成まで金融緩和を継続する姿勢を強調した。【中井正裕、鈴木一也】

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