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周辺国をかく乱…ミサイル準備、制裁論議に脅し

北朝鮮の挑発と国連の動き

 【北京・西岡省二】北朝鮮は4回目の核実験に続き、2012年12月以来の長距離弾道ミサイル発射実験の動きをちらつかせている。国際社会に強硬姿勢を見せ付け、核実験を受けた追加制裁論議を揺さぶる狙いがあるとみられる。同時に核問題に通じた高官を関係国に送り、包囲網の突き崩しを図る。北朝鮮はミサイル発射でも周辺国のかく乱を狙っているのは間違いなく、緊張状態は当面続きそうだ。

 北朝鮮の北西部東倉里(トンチャンリ)の西海(ソヘ)衛星発射場で発射準備とみられる動きが衛星写真などで確認されている。米CNNテレビは29日、米当局者の話として、早ければ来週中にも発射する可能性があると報じた。

 今月6日に北朝鮮が核実験を強行して以後、国連安全保障理事会で追加制裁の論議が進む。北朝鮮は反発を強め、外務省報道官は15日の談話で「朝鮮半島で情勢を激化させるだけにとどまらず、必ず火花が散ることになる」とけん制。29日には内閣機関紙「民主朝鮮」が「米国が日増しに強大になる我々の自衛的核抑止力の前にひざまずいて悲惨な終末を告げる日は遠くない」と脅し、米国に交渉のテーブルに着くよう要求した。

 一方、北朝鮮は外交的動きも見せている。核問題を担当する実務者である崔善姫(チェ・ソニ)外務省米州局副局長の姿が28日、北京で確認された。中国訪問か同国経由で第三国に出るか不明だが、核問題担当者の外国訪問であり、注目を集めている。

 また、29日には朴明国(パク・ミョングック)次官を団長とする外務省代表団がロシア訪問のために平壌を出発した。韓国メディアによると、朴次官は1990年代に4カ国協議、00年代には6カ国協議にそれぞれ参加した核交渉通。00年10月に趙明禄(チョ・ミョンロク)国防第1副委員長(当時)が金正日(キム・ジョンイル)総書記の特使として訪米した際にも同行した人物とされる。

 両者の動向は詳細に伝えられていないが、韓国メディアは「北朝鮮がミサイル発射計画を中露に伝え『平和的な衛星発射』と主張する可能性もある」との見方を示す。また同時に、中露を引きつけて国際社会の足並みを乱したいとの思惑もあるとみられる。

 北朝鮮のミサイル発射をめぐる動きについて、北京の外交関係者は「国連論議を見極めるため、決議前の発射は控える可能性がある」との見方を示す。

 一方、毎日新聞が入手した朝鮮労働党高級幹部による内部講演の音声記録によると、北朝鮮が12年にミサイル発射を強行した際、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記は「賛成の中で発射するより、反対の中で発射する方が、我々の威力を誇示できる契機になる」と指示していた。こうしたこともあり周辺国をかく乱する動きが当面続く可能性もある。

 30日の時点で、北朝鮮が「人工衛星打ち上げ」準備として、発射期日を通告したとの情報はない。

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