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宿泊客ら39人足止め…倒木撤去、日没で中断 長野

孤立した温泉旅館やホテル

 長野県松本市などで29日〜30日未明、倒木が相次ぎ道路が塞がれた影響で、旅館の宿泊客ら331人が一時孤立した。市が倒木の撤去を進め、30日夜までに大半が退避したが、同県山形村では同日午後9時現在、39人が足止めされている。

     39人は、同村清水高原のホテル「スカイランドきよみず」の宿泊客と周辺の別荘所有者ら。周辺は停電しているが、倒木の撤去作業が日没のため中断。県は消防防災ヘリで食料や暖房器具を届けた。

     128人が孤立した松本市入山辺の扉温泉(標高約1000メートル)では、人が歩ける通路が確保され、従業員らを除く全員が退避した。温泉旅館「明神館」(宿泊客・従業員110人)は、停電のため部屋の暖房や水道が使えなくなった。母の古希の祝いのため家族4人で宿泊していた横浜市磯子区の飯野淳さん(43)は「午後6時過ぎに停電し、ろうそくで過ごした。温泉に入れず、布団にくるまっていた。けさも停電したままで、寒かった」と話した。扉温泉の北約5キロの美ケ原高原王ケ頭(おうがとう)ホテルで孤立した宿泊客76人も避難した。

     中部電力によると、30日午後8時現在、松本市などの同県中部を中心に900戸が停電している。【古川修司、近藤隆志】

    雨が木で凍結、「雨氷」原因か

     長野県松本市などで相次いだ倒木は、「雨氷(うひょう)」の重みが原因だったとみられる。雨氷は、氷点下でも凍らない非常に冷たい雨が降り、木などに付着した後に凍る現象で、真冬の長野県では珍しい。

     長野地方気象台によると、日本の南側を低気圧が通った影響で、県内では湿った雪や雨が降った。松本市では29日未明から、みぞれ状の雪が30日朝まで降り続いた。同気象台は「みぞれが立ち木に付着して凍り、重みで倒れた可能性がある」と説明する。【福富智】

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