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高浜原発

30キロ圏外でヨウ素剤配布 兵庫・篠山

ヨウ素剤の配布準備をする職員。縦長の円筒が保管容器で、手前の小さなケースに入れて錠剤が配布された=兵庫県篠山市細工所のハートピアセンターで2016年1月31日、丸井康充撮影

 兵庫県篠山市は31日、原発事故に備え、甲状腺の被ばくを低減させる安定ヨウ素剤を希望する市民に配布した。同市は1月29日に再稼働した関西電力高浜原発(福井県高浜町)から約50キロ。国の原子力災害対策指針で事前配布が必要な5キロ圏や、緊急時に配布が求められる5〜30キロ圏ではないが、「万が一の場合は配布する時間がない」と判断した。市によると、30キロ圏外で事前配布した自治体は全国初。

 原子力規制庁によると、事前配布には医師が参加する住民説明会が必要。市民らは問診票を記入し、医師からヨウ素剤の効果や服用上の注意事項の説明を受け、有効期限が3年間の錠剤を受け取った。高浜原発3号機の再稼働直後で市民の関心は高く、会場は用意した200席では足りずに急きょ増やした。午前と午後の2回で計1029人分を配った。

 3月末までに説明会を計30回開き、希望者に配る。錠剤が飲める3歳以上の市民が対象で、市は人口の2割強に当たる1万人が希望すると想定する。

 小学1年の長女らを連れ、3人分を受け取った同市安口の農業、熊渕弘さん(33)は「高浜原発の再稼働も心配で、備えがあれば安心だと思った」と話していた。【丸井康充】

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