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斜面のミカン収穫も楽に 和歌山大

農業用パワーアシストスーツを開発中の八木特任教授(中央)らのグループ=和歌山市栄谷の和歌山大で、谷田朋美撮影

 和歌山大の八木栄一特任教授(ロボット工学)らの研究グループが、斜面にあるミカン畑での農作業などを楽にしようと、体に装着して筋力を補う「パワーアシストスーツ」の商品化を目指している。同種のスーツは介護や工場労働、農業など各分野で開発が進められているが、ミカンの生産量が日本一の和歌山ならではの需要に応えるため、斜面を行き来する際の補助機能などに工夫を凝らす。

     八木特任教授は2005年、農家から「重たい米袋を運べるロボットを作って」と頼まれたのを機に研究に着手した。10年から農林水産省の助成を受け、13年からは農林業機械メーカー「ニッカリ」(岡山市)と共同研究を進めてきた。

     開発中のスーツはコンピューターや電動モーターを内蔵。農作業で重い物を持ち上げる際、負荷を最大10キロ軽くできる。ミカン畑など急な斜面を上り下りする時には、スーツが足の運びを補助するように動く。収穫したミカンのかごを持ち上げたり、斜面を行き来したりするのが楽になる。中山間地では田畑が斜面にある場合が多く、農家の高齢化も進む。そうした地域での活用も期待できる。

     課題はスーツ自体の重量だ。初期型は40キロあったが、最新型は6・8キロにまで軽量化した。商品化までに更に改良を図る。昨年10月から、和歌山、徳島、香川など13県の農家が計100台を試用中で、今年10月にニッカリからの発売を目指す。1台100万円程度と見込む。

     力仕事を軽減できるパワーアシストスーツを巡っては、メーカー各社が開発に力を入れているほか、大学発ベンチャーも研究や開発に参入。八木特任教授は「アシストスーツが普及すれば、高齢者や女性でも力仕事ができるようになる。労働力不足が解消され、労働環境が大きく変わる」と話している。【谷田朋美】

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