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「習近平国家主席と中国の国民の幸福を」

 【ローマ福島良典】世界は中国の台頭を恐れるべきではない−−。フランシスコ・ローマ法王は2日掲載のインターネット英語紙「アジア・タイムズ」のインタビューで、中国の習近平国家主席に春節(旧正月)の祝賀メッセージを送った。

     法王は2013年3月の就任以来、バチカン(ローマ法王庁)が国交を持っていない中国との関係改善に意欲を示している。中国問題に特化したインタビューは初めて。

     法王は台頭する中国への対処について「恐れること、恐怖は良きカウンセラー(助言者)ではない」と言明。「自己防衛のために攻撃的な口調になれば戦争を招く」「西洋と東洋、中国は対話を通じて『平和の均衡』を維持することができる」と述べた。

     法王は中国を「尽きぬ知恵を備えた偉大な文明」と位置づけ、中国にキリスト教を布教した宣教師マテオ・リッチ(1552〜1610年)の取り組みに触れ、「中国とは対話が必要だ。カトリック教会の務めはすべての文明を尊重することだ」と強調した。

     さらに、第二次世界大戦末期のヤルタ会談が東西冷戦の端緒となった教訓を踏まえ、「対話は『ケーキの半分を相手が取り、半分を自分が取る』という妥協ではない。ケーキはそのままで、目的地に向かって共に歩むことだ」と中国に互恵関係を促した。

     最後に「新年前夜にあたり、習近平国家主席と中国の国民の幸福を祈りたい。私たちの共通の家(地球)を気にかける人々と協力して前進し続けてほしい」とあいさつ、中国に友好のメッセージを発信した。

     バチカンと中国の関係を巡っては、1月31日付イタリア紙コリエレ・デラ・セラが中国における新たな司教の任命方法で双方が合意に達したと伝えた。

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