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沖縄上空や台湾東方を通過予定か

北朝鮮が予告した落下予定海域と過去のミサイル発射例

 【ロンドン矢野純一、ソウル大貫智子】北朝鮮による「人工衛星」の打ち上げ予告を受け、国際海事機関(IMO、本部・ロンドン)は2日、北朝鮮からの通告内容の詳細を発表した。これによると、ロケットは南方に向けて打ち上げられ、1段目は黄海、衛星のカバーは東シナ海、2段目はフィリピン・ルソン島沖の太平洋海域にそれぞれ落下する見込み。前回2012年12月の「衛星」打ち上げ時と同様、沖縄の先島諸島上空や台湾の東方を通過するとみられる。

 打ち上げ予告日時は2月8〜25日の午前7時(日本時間同7時半)〜正午(同午後0時半)。北朝鮮はこれまでに3回、人工衛星の打ち上げと称して、長距離弾道ミサイルの発射実験を行ってきた。予告期間内の16日は、故金正日(キム・ジョンイル)総書記の誕生日で、記念日の前後に国威発揚を図る狙いがあるとみられる。北朝鮮は1月6日に4回目の核実験を強行し、国連安保理で制裁強化が検討されている。

 韓国青瓦台(大統領府)は3日午前、国家安全保障会議を開催。この後、趙太庸(チョ・テヨン)国家安保室第1次長は、「国際社会に対する全面的な挑戦だ」と北朝鮮を厳しく批判。ミサイルが発射されれば、「国際社会が容赦ない代価を払わせるだろう」と警告した。

 米国防総省当局者は1月末、毎日新聞の取材に対し北朝鮮北西部東倉里(トンチャンリ)の西海(ソヘ)衛星発射場で動きがあることを認めた。この発射場は12年の発射の際も使用されている。

 北朝鮮が前回12年12月に発射した長距離弾道ミサイルを巡っては、射程が米本土に届く1万キロ以上に及ぶ可能性が明らかになっている。北朝鮮は発射台の大型化を進めており、前回よりも大型の長距離弾道ミサイルの発射が可能になったとみられている。

      ◇

 北朝鮮は今回、地球観測衛星を南方向に打ち上げると通告しており、地球を南北に周回する「極軌道」に投入するとみられる。

 極軌道は人工衛星の代表的な軌道の一つで、衛星は北極・南極の上空付近を通過する。衛星が周回する間に地球が自転するため、地球全域をくまなくカバーできるという利点があり、日本の「だいち2号」を含め地球観測衛星の多くは極軌道を飛行している。【須田桃子】

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