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感染400万人か WHO、「緊急事態」宣言

 【ローマ福島良典】熱帯の蚊がウイルスを媒介する感染症「ジカ熱」の中南米での流行を受け、世界保健機関(WHO)は1日、「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。妊婦の感染と、先天的に脳の発育が不十分な「小頭症」の子どもの出生との関連が「強く疑われる」と判断したためだ。

     今回の感染は昨年5月にブラジルで確認され、28の国・地域に広がっている。ワクチンや治療薬はなく、WHOは感染者が最大400万人に達する恐れもあると予測している。

     WHOはジカ熱自体については感染者の約8割が発症せず、微熱や発疹などの症状も軽度なため「緊急事態にはあたらない」と説明している。だが、ブラジルで感染した妊婦270人から生まれた子どもが小頭症と診断されたため、因果関係の科学的検証を待たずに国際社会に警告を発し、予防などの対策を促した。

     WHOの専門家による緊急委員会が1日、各国向けに出した勧告は(1)感染状況の監視強化(2)流行拡大を防ぐ措置(3)検査法やワクチンの開発促進−−など。感染地域への渡航や貿易の制限は必要ないとされた。

     ブラジルでは8月にリオデジャネイロ五輪が開かれる。ロイター通信によると、同国大統領府高官は「妊婦でなければ危険はない」と述べ、開催に支障はないとの見方を示した。

         ◇

     日本の外務省は2日、WHOの宣言を受け、妊婦らに流行国への渡航自粛を求める感染症危険情報を出した。

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