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「暴行中に殺意」リーダー格の19歳少年

傍聴券を求めて841人が行列を作った=横浜市中区の横浜地裁前で2016年2月2日午前8時37分、松浦吉剛撮影

 川崎市の多摩川河川敷で昨年2月、中学1年、上村(うえむら)遼太さん(当時13歳)を殺害したとして、殺人罪などに問われたリーダー格の無職少年(19)=事件当時18歳=の裁判員裁判の初公判は2日午後も横浜地裁(近藤宏子裁判長)で続き、弁護側の被告人質問が行われた。少年は「カッターナイフで上村さんの左頬を切った際に『殺してやろう』という気持ちになった」と述べ、暴行中に殺意がエスカレートしたと説明した。

     少年は「上村さんは自分への態度が面倒臭そうだったり、タメ口で話し掛けてきたりした。1月に暴行したことを告げ口されたことにもいらついていた」と述べ、暴行するために河川敷に連れ出したとした。そのうえで、現場で職業不詳の少年(18)=傷害致死罪で起訴=からナイフを渡されたことに触れ「1人なら(殺害)しなかった。ナイフを渡され仲間がいたことが大きい」と述べた。

     事件の状況は「首をやったら死ぬかと思い、2、3回くらい切った」と説明。上村さんを切り付けながら全裸にして2回にわたって川で泳がせたと明かした。3回目に泳がせようとした時、ほとんど動かなくなっていた上村さんを見て、「死んじゃったと思った」と語った。

     また、職業不詳の少年と別の無職少年(18)=傷害致死罪で起訴=にナイフを渡し、上村さんを切るように促したとしたうえで、「自分の代わりにやってほしいという思いと、止めてほしいという気持ちが半分半分だった」と話した。事件前に焼酎5、6杯とビールを飲んでいたという。

     少年は最後に弁護人に促され「上村さんに痛くて怖い思いをさせて申し訳ない」と謝罪。「このことを忘れず、背負って生きていく」と語った。【松浦吉剛、水戸健一、福永方人】

    謝罪口にするも、遺族に顔向けず

     髪を丸刈りにしてグレーのスーツ姿で出廷したリーダー格の少年は、緊張からか耳を真っ赤にし、終始うなだれながら検察側と弁護側のやり取りを聞いていた。

     被告人質問に消え入りそうな小声で答え、裁判長から何度も「もう少し大きな声で」と注意された。それでも声の大きさは変わらず、地裁の職員らがマイクを口元に近づける場面もあった。

     上村さんに対して謝罪の言葉を口にしたものの、被害者参加制度を利用して裁判に加わり、検察官の後方に座った遺族らに顔を向けることはなかった。

     遺族らは手を握り合って公判の行方を見守った。検察側が冒頭陳述で残忍な事件の状況を詳しく説明すると、タオルで顔を覆った。

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