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台湾地震

「助けて」横倒しビルから響く住民の声

倒壊した建物で救助活動を行う救助隊員ら=台南市で6日、AP

台南市を中心に建物が倒壊 夜明け前から必死の救助活動続く

 【台南(台湾南部)・鈴木玲子、上海・林哲平】ビルが道路に横倒しになり、ひしゃげた建物の中からは救助を求める住民の声が相次いだ−−。6日未明に台湾南部を襲った地震は、台南市を中心に倒壊した建物の中に人が取り残される被害が次々と報告され、夜明け前から必死の救助活動が続いている。8日からの春節(旧正月)を間近に控え、家族そろっての年越しムードに包まれていた台湾に大きな衝撃が広がった。

 台湾の中央通信社などによると、台南市中心部・永康区にある16階建てビルは、5階部分付近から上部が水平方向に折れたように横倒しとなった。90世帯近くが入居していたといい、少なくとも7人が建物内に取り残されているという。

 地震の発生は午前4時前。多くの住民が就寝中で、靴も履かずに慌てて屋外に飛び出した人や、路上で毛布にくるまれたまま座り込んで泣き出す姿もみられた。

 建物前には消防や軍の捜索隊が集まり、はしご車などを使いながら、生存者探査装置の反応や閉じ込められた人の声を頼りに救助作業を進めている。倒壊した建物に取り残され、バルコニーから助けを求める住民に、救助隊員が飛び散ったガラスやコンクリート片をかき分けて近づき、次々に助け出した。付近では地震の揺れで水道管やガス管が壊れたとみられ、ガス漏れも発生している。

 台南市では他にも銀行が入るビルや集合住宅など数棟が倒壊したり、傾いたりする被害が出ている。傾いた建物の近くに住む女性は台湾のテレビに「ものすごいたて揺れが起き、あっというまに1階部分が崩れ落ちた」と話した。

 建築損壊の被害は台南市などに限定されている模様だが、集会所などに設けられた避難所には着の身着のままで逃げてきた住民らが集まった。春節を前に故郷に戻っている人も多く、地元テレビは「ビルにはいつもより多くの人がいた可能性があり、被害が広がる恐れがある」と伝えた。

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