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沖縄上空を通過 迎撃措置は実施せず

北朝鮮のミサイル発射について同国を非難する安倍晋三首相=首相官邸で2016年2月7日午前9時43分、丸山博撮影

 政府は7日午前、北朝鮮が同9時31分、西岸から弾道ミサイル1発を発射したと発表した。政府発表によると、ミサイルは五つに分離し、そのうち二つが沖縄県上空を通過。二つのうちの一つが同9時45分ごろ、日本の南約2000キロの太平洋上に落下し、もう一つは南方向へ飛行を継続した。政府は日本領域に落下する恐れはないと判断し、ミサイル迎撃措置は実施しなかった。

 北朝鮮は2009年以降、「人工衛星の打ち上げ」と説明し発射時期を国際機関に予告している。今回は今月2日、8〜25日に打ち上げると予告したが、6日付で7〜14日に変更した。1月6日に4回目の核実験を実施し、国連安全保障理事会が新たな制裁決議を協議している最中の強行で、朝鮮半島を巡る情勢が緊迫することは必至だ。

 日本政府はミサイル発射を受け、緊急情報ネットワーク「エムネット」と全国瞬時警報システム(Jアラート)を通じて、全国各地の地方自治体などに発射情報を伝達。菅義偉官房長官が緊急に記者会見し北朝鮮を強く非難した。安倍晋三首相は首相官邸で記者団に「核実験に続き、ミサイル発射は明白な国連決議違反だ。国際社会と連携して毅然(きぜん)として対応する」と語った。

 北朝鮮は前回12年12月のミサイル発射以降、より大型の長距離弾道ミサイル発射を可能とするため、東倉里の発射台の大型化を推進。改修は昨年までに終了し、組み立て施設や発射台まで移動する台座のような装置なども建設し、近代化を進めてきた。

 北朝鮮は06年10月、09年5月、13年2月の3回、核実験を行い、その約2〜3カ月前に長距離弾道ミサイルを発射している。今回も、今年1月の核実験以降、同ミサイル発射の可能性が高まっていると指摘されていた。実際に、発射場周辺の衛星写真で、発射準備とみられる動きが確認され、政府は警戒を強めていた。

 政府は、北朝鮮が4回目の核実験を初めて事前予告なく実施したことを踏まえ1月28日に弾道ミサイル迎撃のための破壊措置命令を発令。この際は公表せず、北朝鮮の発射予告を受けて今月3日、改めて発令した。海上配備型迎撃ミサイル(SM3)を搭載した海上自衛隊のイージス艦3隻を日本海と東シナ海に展開。航空自衛隊の地上配備型迎撃ミサイル、パトリオット(PAC3)を沖縄本島と宮古島、石垣島、東京・市ケ谷など計7カ所に配置し、発射に備えていた。

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