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高台へ逃げる…避難の大切さ実感 釜石

手を取り合って高台のゴール地点、仙寿院を目指す「親子」の部の参加者=岩手県釜石市大只越町で

「親子」「女子」など5部門に112人参加

 節分行事に津波発生時の高台避難を組み込むことで震災の教訓を末永く継承していく「新春 韋駄天(いだてん)競走」が7日、岩手県釜石市で実施された。東日本大震災時に1000人を超える市民が実際に逃げたコースを走った参加者は、改めて避難の大切さを実感していた。

     同市大只越町の高台にあり、東日本大震災時に避難場所となった日蓮宗仙寿院が主催。兵庫県西宮市の西宮神社の開門行事「福男選び」をヒントに2014年から始まった。

     津波で浸水した市街地をスタートし、参道を通って境内までの286メートルのコース。「親子」「女子」など5部門に昨年から倍増となる112人が参加し、沿道の家族らの声援を受けて標高差約30メートルの急坂を懸命に走った。

     「男子29歳以下」を制した高校3年、田代優仁さん(18)は山田町出身。中学時代に津波で自宅を失い、家族とともに盛岡市で暮らす。陸上部員で短距離などを専門とするが、「津波が迫っているという危機感を持って一生懸命に走った。これからも何かあれば素早く高台に逃げる。周囲の人も一緒に逃げることを意識したい」と話す。

     最も大きな拍手を送られたのは近くに住む佐々木多喜子さんだ。参加者最高齢の85歳で震災時は同じコースを逃げて難を逃れた。「高齢の私が参加すれば多くの人が続いてくれる」と避難の大切さを伝えるため最初の年から参加してきたが、体力的に今回を最後にするという。「災害はいつ、どこで発生するか分からない。次に続く若い人たちが災害にしっかりした意識を持ってもらえれば」と訴えていた。【中田博維】

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