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「ピラミッド」と「タワー」大阪市教委が禁止に

 大阪市教委は9日の会議で、市立小中高校の運動会や体育祭で実施している組み体操の「ピラミッド」と「タワー」を来年度から禁止することを決めた。昨年9月に段数を制限したが、その後も骨折事故が相次ぎ、抜本的な対策が必要と判断した。ピラミッドやタワーの禁止は千葉県松戸市なども検討しているが、スポーツ庁は「禁止に踏み切った例は聞いたことがない」としている。

 組み体操は近年、高さを競う傾向にあり、専門家から危険性が指摘されてきた。これを受け、市教委は昨年9月、四つんばいで重なる「ピラミッド」は5段、肩の上に立って円塔をつくる「タワー」は3段とするルールを導入した。

 しかし、市教委によると、今年度の市立小中学校の組み体操による負傷事故は170件に上った。このうち骨折は53件で、2013年度(50件)や14年度(45件)から改善しなかった。また、段数を規制した後も、ピラミッドとタワーで計7件の骨折事故が起きていた。市教委の大森不二雄委員長は「一体感を味わう子どもや感動する保護者もいるだろうが、そうでない人は声を上げられない。どちらが多数か分からないが、事故が多い現状を踏まえれば、多数決で決める話ではない」と語った。

 この日の会議では、膝の上に立ち上がる「サボテン」や「肩車」などでも、骨折事故が多いことを問題視する声が上がり、こうした技にも規制が必要かどうか検討することになった。

 教育現場には戸惑いもある。市立中のある校長は「団結力を育むなどの教育効果はある。今年度に段数を制限したばかりであり、もう少し様子を見てもよかったのでは」と複雑な様子だ。【大久保昂】

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