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3年間の思い出、プレハブ校舎に投影…宮城

プレハブの仮設校舎に映し出された、現3年生の思い出の映像=宮城県気仙沼市で2016年2月8日午後5時31分、佐々木順一撮影

 東日本大震災の津波で被災した宮城県気仙沼市の県立気仙沼向洋高で8日、プレハブ仮設校舎の体育館外壁に映像を映し出す「プロジェクションマッピング」が行われた。入学からずっと仮設校舎で過ごしてきた3年生を送り出すための企画で、1、2年生のアイデアを基に、東京の映像会社が制作した。

     気仙沼湾近くにあった旧校舎は、震災で津波が4階まで達し、大きく損傷した。同校はその年の11月から、別の県立高の運動場に建てた仮設校舎で授業を続けている。

     映像は写真とコンピューターグラフィックスで構成し、校舎の窓ガラスが割れて、建物内が水と魚であふれる震災のイメージからスタート。仮設校舎での学校生活の思い出の場面や、地元・気仙沼の祭りの写真を映し出し、舞い散る桜の花で締めくくった。

    東日本大震災で津波被害にあった気仙沼向洋高の校舎=宮城県気仙沼市で2011年4月7日、佐々木順一撮影

     3年間過ごした校舎が映像で彩られるのを見た3年生の高橋真尋さん(18)は「仮設校舎はいずれなくなってしまうが、きょうの感動も含めて、いい思い出を大事にしていきたい」と話した。制作の中心メンバーの一人で2年生の武田暖由(はるな)さん(16)は「生徒会活動をはじめ、いろいろなことを教えてくれた3年生に感謝の気持ちを伝えられてよかった」と振り返った。

     新校舎は今年、旧校舎から約1.5キロ内陸に建設が始まり、来年度の新入生が3年生となる2018年4月に利用開始予定。旧校舎は震災遺構として一部を保存し公開する。【井田純】

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