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第2戦、サンダース氏とトランプ氏勝利

支持者らの拍手と歓声の中、勝利宣言のため登壇したサンダース上院議員=米東部ニューハンプシャー州コンコードで2016年2月9日夜、西田進一郎撮影

 【コンコード(米東部ニューハンプシャー州)西田進一郎】11月の米大統領選に向けたニューハンプシャー州予備選が9日、投開票された。米CNNなど複数のメディアによると、共和党は不動産王ドナルド・トランプ氏(69)が勝利し、民主党はバーニー・サンダース上院議員(74)がヒラリー・クリントン前国務長官(68)を破った。いずれも初戦のアイオワ州党員集会(1日)で2位だった「アウトサイダー(非主流派)」候補が巻き返した形で、候補指名争いの行方は混とんとしている。

     共和党のトランプ氏は、事前の世論調査での高い支持率が結果に結びつかなかったアイオワ州の教訓を生かし、ニューハンプシャー州では大規模集会やメディアへの出演に加え、支持者との小規模な対話集会や陣営による戸別訪問など「地上戦」を強化。正念場の第2戦をものにしたことで、「支持率だけ」との批判を覆し、同党有力候補の1人としての地位を確立した。

     穏健な主流派のオハイオ州のジョン・ケーシック知事(63)が2位。トランプ氏に初戦で勝った保守強硬派のテッド・クルーズ上院議員(45)、主流派のジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事(62)らが続いた。

     トランプ氏は勝利演説で「我々は米国を再び偉大な国にする」と宣言し、「貿易で中国と日本とメキシコを打ちのめす」と述べた。

     一方、CNNによると、民主党はサンダース氏が60%を得票して圧勝。クリントン氏は39%と引き離され、今後の選挙戦略の見直しが不可欠な状況に追い込まれた。

     サンダース氏は「我々は全米にメッセージを送った。政府は、一握りの金持ちや政治資金提供者ではなく、すべての国民に属する」と演説した。

     ニューハンプシャー州はリベラルな土地柄で知られ、「民主社会主義者」を自称するサンダース氏の格差是正の主張が受け入れられた。サンダース氏はまた、金融業界(ウォール街)とクリントン氏との結びつきを繰り返し強調して、「普通の米国人」対「体制派」の構図を作ることに成功した。

     一方、惨敗したクリントン氏も支持者の前に登場し、「ノックダウンされることは問題ではない。再び立ち上がればいいのだ」と演説。支持者から喝采を浴びた。

     クリントン氏は昨年12月から同州での劣勢が伝えられていた。しかし、約20ポイント差をつけられての敗北は想定外。序盤2州は1勝1敗の結果だが、勝ったアイオワ州でも0.2ポイント差で、クリントン氏にとっては非常に厳しい滑り出しになった。

     米政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」がまとめた直近の世論調査平均値で、全米レベルの支持率はクリントン氏が49.3%で、サンダース氏に13.3ポイントの差をつけている。また、白人人口比率が極端に高い序盤2州と異なり、20日のネバダ州党員集会、27日のサウスカロライナ州予備選は、それぞれヒスパニック系、黒人が多く、こうした層に人気があるクリントン氏にとって有利とみられていた。しかし、今回の惨敗が今後のレースに影響することは必至だ。

     【ことば】ニューハンプシャー州予備選

     米大統領選で各党の候補指名争い初戦のアイオワ州では、有権者が討議などで支持者を決める「党員集会」の形をとったが、州民が投票する「予備選」としてはニューハンプシャーが初戦。約88万3000人の有権者のうち、民主党員は約23万1000人、共和党員は約26万2000人。約38万9000人の無党派は、当日に党員登録した党に投票できる。両党とも投票結果に応じて、どの候補に何人の代議員を配分するのかを決定。同州で選ばれる代議員は民主党が32人、共和党が23人。両党とも7月下旬の党大会で、最も多い代議員の支持を得た候補が正式な大統領候補となる。

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