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4氏ら争う 資格剥奪ポー氏は係争中

 【バンコク岩佐淳士】任期満了に伴う5月のフィリピン大統領選に向けた各候補者の選挙運動が9日、始まった。再選禁止の規定により退任するアキノ大統領(56)の後任を巡り、4人の主要候補がしのぎを削る。ただ、世論調査でトップを走るグレース・ポー上院議員(47)は候補者資格を剥奪され、異議申し立ての裁判が進行中。今後の展開は波乱含みだ。

     ポー氏は無所属で立候補。孤児だったが、国民的俳優に養子として育てられた。クリーンなイメージが浸透し幅広い支持を集める。

     しかし、米国に長く暮らしていたポー氏は昨年12月、「投票日からさかのぼって10年間の国内居住」を定める候補者要件などを満たしていないとして選挙管理委員会から失格処分を受けた。最高裁に不服を申し立てているが、認められなければ選挙戦から脱落する。

     一方、アキノ氏が後継指名したのは、マヌエル・ロハス前内務・自治相(58)だ。祖父が元大統領、父が元上院議員という名門の出で、与党の組織力をバックに集票を狙う。だが、「庶民に冷たいエリート」とも称され、人気が伸び悩む。

     野党陣営からはジェジョマル・ビナイ副大統領(73)が立候補した。弁護士を経て金融街、マカティ市で市長を務めた。過去の汚職疑惑が取りざたされるが、貧困層から根強い支持を受ける。

     南部ミンダナオ島を支持基盤とするロドリゴ・ドゥテルテ・ダバオ市長(70)も「ダークホース」(地元メディア)として注目を集めている。

     9日はポー氏、ビナイ氏、ドゥテルテ氏がマニラ首都圏、ロハス氏が中部ビサヤ諸島で決起集会を開催。最新の世論調査(6日公表)の支持率は、ポー氏が30%、ビナイ氏が23%、ロハス氏とドゥテルテ氏はそれぞれ20%だった。

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