新千歳空港は10日、大雪のため、国内便と国際便計82便が欠航し、254便が30分以上遅延した。この影響で、搭乗を予定していた約500人が同空港ターミナルビルで一夜を明かした。道内はこの時期、さっぽろ雪まつりなど冬のイベントが多く、中華圏の旧正月「春節」前後の大型連休も重なったことから、宿泊先を確保できなかったとみられる。
同空港を運営する北海道空港は、空港内に残った利用客に毛布を配布。深夜の欠航時に使用する会議室が工事中のため、利用客らはこの日、ターミナルビルのベンチなどで寝ていた。友人と観光に来ていた仙台市の主婦、角田和子さん(64)は「最後にこうなって残念だが、11日に帰れればいい」と疲れた表情だった。【野原寛史】