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「KAGRA」に期待 梶田さんが記者会見

重力波初観測を受け、感想を述べる梶田隆章・東大宇宙線研究所長(左)=千葉県柏市の同研究所で2016年2月12日午前9時13分、猪飼健史撮影

 日本で重力波の直接観測に挑んでいるノーベル物理学賞受賞者の梶田隆章・東京大宇宙線研究所長は12日朝、急きょ記者会見を開いた。報道陣から「悔しさはないか」「重力波の初観測によるノーベル賞の受賞は難しくなったのか」といった質問が相次いだが、梶田さんは「重力波を使った、新しい天文学をできることが分かったのがものすごくうれしい」と笑顔で語った。

     同研究所などのチームは岐阜県飛騨市の神岡鉱山跡に大型低温重力波望遠鏡「KAGRA(かぐら)」を建設中。来月15日から試運転する直前の今回の発表だった。

     KAGRAは地下に建設され、雑音が少なく感度が高いのが特長。それだけに「本格稼働していればKAGRAでも観測できたのか」という質問に、梶田所長は「そうなんでしょうね。(観測できれば)もっと目の覚めるような信号を受けられる。日本の研究グループとしても最大限に頑張った」と悔しさもにじませた。

     KAGRAはニュートリノ観測装置「スーパーカミオカンデ」に隣接しているため、重力波とニュートリノとの同時観測などが期待できるという。三代木(みよき)伸二・東大准教授は「先を越されたのは残念だ。だが、重力波の検出は世界中で一回もなく、本当にあるのかと手探りの状態で研究を進めてきたのが苦しかった。今回初めて検出され、方向性は正しいのだとほっとする気持ちの方が大きい」と話した。

     また、KAGRAで試運転の準備を進めていた同研究所の都丸(とまる)隆行客員准教授は「これから宇宙の新発見のチャンスが広がっていく」と期待に胸を膨らませた。【斎藤広子、宮田正和】

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