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在庫で評価損 4社で赤字4000億円

 石油元売り大手5社の2015年度の連結決算や業績予想が12日、出そろった。原油価格の急落で、各社とも抱えている石油在庫の資産価値を見直す評価損を計上し、東燃ゼネラル石油を除く4社が最終(当期)赤字か、赤字見通しとなった。4社の赤字額の合計は約4000億円に膨らむ見通しで、石油開発投資への悪影響も懸念されている。

     最大手のJXホールディングス(HD)は、昨年11月時点で1バレル=50ドルとしていた原油価格想定を30ドルに引き下げ、800億円としていた16年3月期決算の在庫評価損見通しを2650億円に修正。15年12月期決算の東燃ゼネラル石油も871億円計上するなど、5社の関連損失は計5439億円に達する見込みだ。

     原油安は各社の海外事業も直撃した。JXは採掘コストに見合わない事業がでてきたため、2350億円の損失を計上。その結果、これまでの黒字予想から一転し、最終損益は3300億円の赤字(前期は2772億円の赤字)になる見通しだ。2年連続の巨額赤字となる影響について、大田勝幸取締役は「今後は油田開発などへの投資も圧縮せざるを得ない」と話す。

     出光興産も、石油開発事業で243億円の損失を計上しており、最終損益が130億円の赤字(前期は1379億円の赤字)、コスモエネルギーHDも270億円の赤字を見込む。【寺田剛】

    石油元売り5社の2015年度連結決算見通し

     ※単位・億円。HDはホールディングスの略。▼は赤字。JXHD、出光興産、コスモエネルギーHDは2016年3月期見通し、残る2社は2015年12月期実績。

               最終損益 在庫評価損

    JXHD      ▼3300  2650

    出光興産       ▼130   800

    コスモエネルギーHD ▼270   570

    昭和シェル石油    ▼274   548

    東燃ゼネラル石油    0.5   871

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