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二寸、立像など技ありの90点 兵庫・西宮

一般的なひな人形(右)より一回り小さい二寸雛人形(左)=兵庫県西宮市の白鹿記念酒造博物館で2016年2月10日、石川勝義撮影
珍しい神武天皇の五月人形(右)=兵庫県西宮市の白鹿記念酒造博物館で2016年2月10日、石川勝義撮影

 兵庫県西宮市鞍掛町8の白鹿記念酒造博物館で、約250年の歴史を持つ京都の老舗「丸平大木人形店」のひな人形や五月人形を紹介する企画展「節句の人形」が開かれている。日本酒・白鹿の蔵元「辰馬本家酒造」(西宮市建石町)を経営する辰馬家の所蔵品など約90点が並んでいる。3月3日まで。

     丸平大木人形店の当主は代々「大木平藏」を襲名し、現在は7世。優美な人形をつくり出す製作技術が高く評価されている。企画展では丸平大木人形店の資料室・丸平文庫の協力を得て珍しい節句人形が展示されている。

     人形の大きさが6〜10センチしかない「二寸雛(ひな)人形」は1930年代に製作され、辰馬家が所有している。人形の目は筆で描いたものとガラス製の玉眼入りがあるが、二寸雛人形は玉眼入りで最小という。よりをかけていない生糸を使った髪や、衣装の織や刺繍に5世の技を見ることができる。

     座った状態のひな人形が大半を占める中で、珍しい立った状態のひな人形が「立像有職(りつぞうゆうそく)脱ぎ着せの雛」(丸平文庫所蔵)。1931年に客の要請で作られたという。おひな様の十二単(ひとえ)を脱ぎ着せできる手の込んだつくりになっている。一方で「稚児(ちご)雛人形」や「稚児雛十五人揃(そろい)」は木製の人形に着物などを描いた木彫彩色だが、立体感のある仕上がりとなっている。

     五月人形はいずれも辰馬家が所有するもので、馬に乗った武士の「初陣騎馬武者」や「加藤清正虎退治」など勇ましい武将の人形が並んでいる。また、珍しいものでは古事記や日本書紀に登場する神武天皇の人形もある。

     午前10時〜午後5時、火曜休館。一般400円、小中学生200円。弾正原(だんじょうばら)佐和館長代行は「人形には災難などを移す『形代(かたしろ)』の側面がある。憧れが凝縮されたような丸平大木人形店の人形を鑑賞してもらうとともに、子供の健やかな成長を願う親心も感じ取ってほしい」と話した。【石川勝義】

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