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液状化現象 倒壊ビル周辺でも観測

 【台北・鈴木玲子】台湾南部を襲った地震で116人の犠牲者を出した台南市の被災地では、複数の場所で液状化現象が観測されたことが分かった。台湾紙によると、被害が集中した16階建てビルの倒壊現場周辺でも、半径約1キロ以内に液状化の痕跡があり、市政府は倒壊との関連を調べる方針だ。

     ビル倒壊を巡っては、建設会社の「手抜き工事」や構造的な欠陥の可能性が指摘されている。また家電量販店が入っていた低層階の壁が撤去されていたことで強度不足を招き、倒壊の一因になった可能性も浮上している。

     15日付の台湾各紙によると、低層階を所有する女性は検察の事情聴取に、壁の撤去など改築は行っていないと否定した。女性の親族も13日夜、毎日新聞の取材に「検察が関係資料を持っていったので事実関係を証明できないが、壁の撤去はしていない」と答えた。女性は低層階を2003年に購入したという。

     検察当局はビル建設会社の元社長ら幹部3人を業務上過失致死の疑いで拘束した。市政府は15日、犠牲者93人の遺族の委託を受け、約2億2000万台湾ドル(約7億6000万円)の賠償を元社長らに求め、財産の差し押さえを台南地方法院(地裁)に申請した。

     一方、台湾政府は春節(旧正月)休暇明けの15日、総統府などの政府機関や学校などで半旗を掲げ、犠牲者を追悼した。政府機関は、新春あいさつなどの恒例行事を中止した。

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