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洗浄作業 30カ所以上にガム 溶剤で除去へ

刷毛やブラシで大仏の汚れを落とす専門家ら=鎌倉市長谷で

 55年ぶりの保存修理工事が行われている神奈川県鎌倉市長谷の鎌倉大仏(国宝・阿弥陀如来坐像)で16日、表面に付着した塩やごみを取り除く作業が報道陣に公開された。

 専門家ら9人が大仏のひざや定印(じょういん)を結んだ手に上がり、洗剤をかけてブラシや刷毛(はけ)でこすって汚れを浮かせ、高圧水で流した。

 洗浄作業は10日から始まり、胎内(大仏の内部)、頭部、胸部を終えており、この日で一巡した。今後、浮き出てくる汚れを取り除くため、2巡目の洗浄を検討している。

 作業を統括する東京文化財研究所の森井順之(まさゆき)主任研究員によると、表面・胎内の計30カ所以上にガムがこびりついており、この日の作業では取り除けなかったという。左ひざの上には、ガムにコインと小石が付着して固まっており、今後、溶剤を使ってガムを軟らかくしてから綿棒などで取り除く。

 これまでの調査で、修理が必要な損傷は見つかっておらず、保存状態は良好だという。また、大仏の右頬などに残る金について、森井氏は「目視では、顔だけにしか残っておらず、頭部、胴体では確認できなかった。詳細な分析が必要だが、金が施されたのは顔のみの可能性がある」との見解を示した。

 一連の保存修理工事は順調で、23、24日には半世紀以上前の「昭和の大修理」で設置された免震装置のチェックなどを実施する予定だ。【因幡健悦】

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