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18日、決着目指す…昼間の羽田発着

 羽田空港と米国を結ぶ定期便を巡る日米の航空交渉は16、17両日ではまとまらず、18日に最終交渉を行うことになった。現在、羽田では深夜に出発する便しかなく、出発時間帯を昼間に広げられるかが焦点。米国の航空会社間で思惑に違いがあることが交渉難航につながっており、米側の調整が日米合意のカギを握っている。

    米側の調整がカギ

     羽田から米国に向かう航空便は現在、1日計8便あり、全日本空輸、日本航空がそれぞれ2便、計4便を運航。米国の航空4社が1便ずつ計4便を運航している。出発時間は全て午後10時以降の「深夜早朝時間帯」で、就航先はハワイと、米国の西海岸のみ。深夜に羽田を出発すると、ニューヨークなど東海岸に着くのは深夜で、利用者にとって利便性が低いためだ。

     今回の航空交渉で日本側は、昼間に出発する便を現状のゼロから1日10便に増やし、深夜早朝時間帯は8便から2便に減らすことを提案。全体で4便増の1日12便とし、就航先も米東海岸に広げたい考えだ。

     交渉難航の背景には、米国の航空各社の事情がある。国際航空連合「ワンワールド」に属するアメリカン航空と、「スターアライアンス」のユナイテッド航空は、それぞれ同じ連合に属する日航、全日空の日本国内便やアジア便と乗り継ぎができるため、羽田発着便の拡充には賛成の立場だ。

     一方、デルタ航空は羽田便拡充に懸念を示してきた。同社が属する「スカイチーム」に日本の航空会社はなく、羽田便が増えても乗り継ぎなどの利便性が他社に劣る恐れがあるためだ。現在、同社は羽田で1日1便の枠を使っているが、あくまで成田空港を重視。東アジアのハブ空港として成田を活用し、アジア7都市と米10都市を結んでいる。羽田拡充によってアメリカン、ユナイテッドの競争力が増すことを警戒しており、デルタの日本支社は「米政府に対し、羽田の昼間便拡大についての懸念を伝え続けてきた」としている。

     ただ、羽田拡充は利用者の利便性向上につながるだけに、米政府もデルタ1社の意向だけを尊重するわけにはいかない。デルタも「政府同士が決めれば従うしかない」としており、米側がデルタの反発を抑え、日本側の提案を受け入れるかが問われている。【山口知】

    ◇羽田空港の国際化◇

     1978年に成田空港が開港して以降、原則として国際線は成田、国内線は羽田という役割分担になった。

     ただ、東京都心に近い羽田は利便性が高く、利用者や航空会社などが国際線の利用継続を要望。このため羽田では成田開港以降も、特定の旅行会社、団体向けのチャーター便などを中心に年間10万〜280万人程度の国際線利用が続いた。

     羽田では2010年に第4滑走路、14年に国際線ターミナルが新設されたことで国際線の利用者が急増。14年度は1156万人が利用し、現在は18カ国・地域の27都市へ1日104便が運航されている。ただ、国際線利用者は依然として成田が多く、14年度は羽田の2倍超の2666万人が利用した。

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