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「キリスト教徒ではない」…トランプ氏を批判

トランプ氏=米中西部アイオワ州デモインで2016年1月28日、西田進一郎撮影

 【ローマ福島良典、コロンビア(米南部サウスカロライナ州)西田進一郎】キリスト教カトリック教会のトップであるフランシスコ・ローマ法王(79)は18日、移民政策で「壁を作ることだけを考えている人はキリスト教徒ではない」と述べ、米大統領選の共和党指名候補選びで不法移民の入国阻止と国外追放を主張する不動産王ドナルド・トランプ氏(69)を批判した。トランプ氏は猛反発している。

     法王はキューバ、メキシコ歴訪の帰路、特別機中で記者団の質問に答えた。メキシコとの国境沿いに2500キロの壁を建設し、1100万人の不法移民を国外追放したいと表明したトランプ氏について、「米国のカトリック信徒はこのような人物に投票できるか」と質問が出た。

     法王は「投票するかしないか、どう助言するかという問いについては、私は関わらない」としながらも、「どこにであれ、壁を作ることだけを考え、橋を作ろうとしない人物はキリスト教徒ではない」「そのようなことを言ったのであれば、その男性はキリスト教徒ではない」と繰り返した。

     トランプ氏は18日、選挙運動中の南部サウスカロライナ州でさっそく反論。「宗教指導者が個人の信仰を疑問視するのはみっともない」と法王を非難した。また、自分が大統領になれば、「キリスト教が常に攻撃を受け、弱体化させられるようなことはさせない」と述べ、バチカンが過激派組織「イスラム国」(IS)に攻撃された場合という例を持ち出して、「トランプ氏が大統領だったらこんなことは起こらなかったのにと、法王が願い、祈ることになると断言できる」とも語った。

     法王は南米アルゼンチンに移住したイタリア系移民家族の出身。2013年3月の就任以来、社会的弱者に寄り添う「貧者の教会」路線を掲げ、難民・移民への支援を呼びかけている。今回のメキシコ訪問では、米国との国境を訪れ、ミサをささげた。

     法王はまた、他者との「出会いと対話」を重視。これまでも、「壁を崩壊させることのできる『出会いの文化』を広めよう」「橋は他者に手を差し伸べ、平和を助ける。人々を分け隔てる壁は崩れ去る運命だ」などと「橋と壁」のたとえを多用してきた。

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