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効率的に神経細胞 作製技術を開発

順天堂大と慶大研究チーム パーキンソン病「バンク」整備へ

 血液由来の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から効率的に神経細胞を作る技術を開発したと、順天堂大と慶応大の研究チームが18日付の国際幹細胞学会誌に発表した。チームは来年度から、神経難病のパーキンソン病患者の世界最大規模の「iPS細胞バンク」を整備し、この技術を使って病態解明や治療薬開発を進めるという。

     パーキンソン病は脳内の神経伝達物質「ドーパミン」を作る神経細胞が死に、手足の震えや歩行障害などの症状が出る病気。チームは将来的には患者3000人分のiPS細胞を作り、それらから作った病気の状態の神経細胞を使って詳しい性質を調べたり、薬の候補物質を加えて効き目を試したりする。

     血液由来のiPS細胞は神経細胞になりにくく、従来の作製法では2〜3割しか神経幹細胞に分化しなかった。岡野栄之・慶大教授らが新たに開発した手法では、8割以上分化させることに成功。培養期間も7〜14日と従来(30〜50日)より大幅に短縮させた。患者の負担が少ない採血によって提供を受けられるため、iPS細胞の大規模なバンクを作るのが容易になった。

     パーキンソン病患者の9割は遺伝性ではない「孤発性」で、原因も不明だ。服部信孝・順大教授は「多様な病態を詳細に明らかにし、最終的には細胞を移植する治療法の確立を目指したい」と話す。【大場あい】

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