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今週の本棚

内田麻理香・評 『医学の歴史』=ウィリアム・バイナム著

 (丸善出版 サイエンス・パレット・1080円)

入門書の手本となる巧みな構成

 昨年末、転倒して目の骨を骨折した。眼窩底(がんかてい)骨折というらしい。病院を受診したその日のうちに入院が決まり、翌日に手術した。目のまわりの骨は薄く、強打したときは眼球を守るために、先に骨が折れるという。人体ってよくできていると呑気(のんき)に考えながらも、次の日の手術に備えて各種検査をし、病床を用意し、滞りなく手術を終えた医療従事者と病院には驚いた。感謝の念に堪えない。しかし、私が受けたような医療を実現するためには、医学に紆余(うよ)曲折があったことは想像に難くない。その医学の進歩の複雑さを明快に記したのが本書である。

 医学が取り扱う範囲は幅広く、しかも医学の中でも関連しあい、さらに他分野とも当然繋(つな)がりがある…

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