メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

原発安全対策膨張 福井の7基で5279億円

 関西電力が、原発の新規制基準に対応する安全対策費として、福井県内の7基で少なくとも5279億円を見込んでいることが分かった。新基準施行前は11基で2850億円だった。適合性審査に合格した高浜原発3、4号機は審査の過程で地震や津波の想定見直しなどを迫られ、当初の117億円から10倍以上に膨らんでいる。審査中の大飯3、4号機や美浜3号機も想定する地震の大きさが引き上げられており、安全対策費はさらに大幅に増える見通しだ。

     新規制基準は、東日本大震災に伴う東京電力福島第1原発事故(2011年3月)を教訓に13年7月に施行された。大規模な自然災害やテロなどへの対策強化が盛り込まれた。

     関電の原発は高浜1〜4▽大飯1〜4▽美浜1〜3号機−−の計11基(いずれも福井県)。新基準施行後、美浜1、2号機は廃炉が決定した。大飯1、2号機は再稼働の審査申請が出されていない。

     既に新基準に合格するか、審査中の7基の対策費の内訳は、高浜1〜4号機3881億円▽大飯3、4号機108億円▽美浜3号機1290億円。

     高浜3、4号機は審査を申請した当初、地震の最大の強さを550ガル(ガルは加速度の単位)、津波の最大の高さを2.6メートルと想定していた。しかし、原子力規制委員会の指摘でそれぞれ700ガル、6.7メートルに引き上げられ、工事費用が増えた。さらに、大型航空機を衝突させるようなテロ対策費として691億円を見込んでいる。

     大飯と美浜は審査申請時の額で、地震や津波の想定見直しは反映されていない。大飯は地震が700ガルから856ガル、津波が2.85メートルから6.3メートルに、美浜は地震が750ガルから993ガルにそれぞれ想定が引き上げられている。テロ対策も追加する必要がある。安全対策費が膨らめば、電気料金に上乗せされて企業や家庭が負担することになる。【根本毅】

    関連記事

    毎日新聞のアカウント

    話題の記事

    アクセスランキング

    毎時01分更新

    1. AV強要 「芸能活動、実は…」被害女性が実態語る
    2. アイドル刺傷 母、京都府警に電話…「執拗に嫌がらせ」
    3. 東京・小金井のアイドル刺傷 「ツイッター拒否された」 事件当日に上京
    4. 安倍首相 消費増税、再延期へ 「リーマン前に似ている」
    5. 伊勢志摩サミット 停滞する世界経済をG7がけん引を確認

    編集部のオススメ記事

    のマークについて

    毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです

    [PR]