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マルタイ生産5割増し 香港・台湾人気の理由

最も売れ筋の「熊本黒マー油とんこつ」

とんこつ味の派生商品も

 香港や台湾で、即席麺製造マルタイ(福岡市)の「棒ラーメン」が売れている。風味から棒のような形状、包装まで、国内で販売している商品とほぼ同じだ。人気を受けて同社は昨年、生産態勢を1.5倍に拡大した。

 パスタのような棒状が特徴で、とんこつやしょうゆなどをベースに、地域の味を反映させた派生商品など約20種類を発売している。本格的な海外進出は2013年。価格競争で停滞していた経営を立て直すためだった。当時、香港では一風堂(いっぷうどう)や一蘭(いちらん)、一幸舎(いっこうしゃ)など、九州の人気ラーメン店によるとんこつラーメンブームが起きており、それにあやかる形だ。

 店舗でチャーシューや卵を追加して注文すれば、日本円換算で1000円を超えるが、棒ラーメンは2食分で二百数十円。自宅であまり料理をしない香港の人も、簡単かつ割安に味わえると喜んだ。日本で生産しているのも、安心感につながっているようだ。九州地方で最も売れるのはしょうゆ味だが、約10種類を展開する香港ではとんこつ味が人気だ。

 特別商品の開発にも乗り出した。第1弾は香港で14年8月に発売した「チーズ豚骨」。チーズ好きな人が多いことに着目し、スープの粉末に粉チーズを加えた。棒ラーメンを早くから扱い人気に火を付けた現地スーパーの要望だった。カレー味や海鮮味も近く発売する。現地の人の味覚と九州らしさのバランスをどう取るかが腕の見せどころ。「九州のラーメン」を強調するため、九州地図を印刷することも検討中だ。

 香港や台湾の売り上げ急増で、同社の15年度の海外売上高は10億円近くになる見通し。売上総額の1割強にもなる。棒ラーメンを製造する佐賀工場(佐賀県唐津市)の製造ラインは昨夏増設、従業員を40人から60人に増やした。原田浩社長は「海外にさらに売り込んでいく」と意気込んでいる。【遠山和宏】

過去最高4700万食販売

 マルタイの創業は1947年。59年に中華麺の即席化に成功し、棒状の乾燥麺「棒ラーメン」の製造・販売を始めた。とんこつ味のほか、しょうゆ味や辛子(からし)高菜味などもある。海外売り上げが先導して、15年3月期は過去最高の2350万袋(4700万食)を販売、16年3月期はさらに伸びる見通しだ。

 棒ラーメンのほか即席麺の「長崎皿うどん」やカップ麺も販売し、15年3月期の売上高は72億1000万円。95年に福岡証券取引所に上場、07年に西部ガスグループ入りした。

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