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最高賞は「火の海」

 【ベルリン勝田友巳】第66回ベルリン国際映画祭は20日夜(日本時間21日未明)、授賞式が行われた。コンペティションの長編部門では、最高賞の金熊賞にイタリアのジャンフランコ・ロージ監督によるドキュメンタリー「火の海」が選ばれた。短編部門に出品された日本の「Vita Lakamaya(ウィータ・ラカーマヤ)」(泉原昭人監督)は賞を逃した。

     「火の海」は、イタリアのランペドゥーサ島に住む漁師の息子の少年の日常と、アフリカから欧州を目指す難民の過酷な状況を対比させた。ロージ監督は授賞式で、「海上で難民が命を落とすのは許し難い。今こそ目を向けるべきだ」と訴えた。

     また、東日本大震災後の福島で撮影されたドイツ映画「フクシマ、モナムール」(ドリス・ドリイ監督)がCICAE(国際アートシアター連盟)賞を受賞した。芸術性の高い映画の公開を後押しする目的で、映画館の団体が選ぶ賞。幅広い分野の作品を集めた「パノラマ」部門に出品されており、同部門の観客賞でも2位に選ばれた。主演は、桃井かおりさん。仮設住宅から、津波被害に遭った自宅に戻って生活しようとする芸者と、ボランティアで訪れたドイツ人女性の交流を描く。福島・南相馬で、地元の住民らが出演して撮影された。

     コンペ部門のほかの主な結果は次の通り。

     【長編】審査員大賞 「サラエボに死す」(ダニス・タノビッチ監督)▽最優秀監督賞 ミア・ハンセン・ラブ=「アベニール」▽同脚本賞 トマシュ・ワシレフスキ=「愛の合衆国」▽同男優賞 マジ・マストゥーラ=「ヘディ」▽同女優賞 トリーヌ・ディルホム=「コミューン」▽芸術貢献賞 リー・ピンビン=「長江図」撮影▽アルフレッド・バウアー賞 「ララバイ」(ラブ・ディアス監督)【短編】金熊賞 「バトラチアンのバラード」(レオノール・テレス監督)

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