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麻酔と誤ってインスリン注射

通常使う10〜50倍 30代女性、救急搬送される

 福岡県久留米市の田主丸中央病院(鬼塚一郎院長)は、昨年12月、皮膚の検査をしようとした30代女性に非常勤の医師が麻酔と誤ってインスリンを注射していたと22日発表した。女性は強い寒気を訴えて久留米大病院に救急搬送され6日間入院し、今も手足のだるさを訴えているという。

     久留米市や病院によると、女性は昨年12月11日、田主丸中央病院で組織検査を受けることになった。その際、担当医師が麻酔と間違ってインスリン1ミリリットルを注射。麻酔の効果が出なかったため数分後に再び1ミリリットルを注射したがそれでも効果がなく、医師が容器を確認してミスが分かった。

     インスリンは糖尿病の治療薬で、この医師が女性に投与した量は、糖尿病患者に通常使う10〜50倍という。

     間違いに気付いた医師はブドウ糖を投与して血糖値を上げる措置を取ったが、女性は低血糖状態で強い寒気に襲われるなどし救急搬送された。

     田主丸中央病院では麻酔薬とインスリンを別々に保管していたが、今回は、事故の数日前に使いかけのインスリンを麻酔薬などと同じ冷蔵庫に保管▽看護師が麻酔とインスリンを間違って取り出した▽投与前に看護師も医師も薬品名を確認しなかった−−とミスが続いた。医師は久留米大医学部皮膚科学教室から派遣されていた。【中村清雅、林壮一郎】

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