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分裂で4割減の1万4100人 警察庁統計

 警察庁は25日、2015年末時点の全国の暴力団員(準構成員を含む)は約4万6900人で、前年より12%減り、統計が残る1958年以降で最も少なかったと発表した。国内最大の指定暴力団・山口組から昨年8月に分裂した神戸山口組の暴力団員は約6100人。山口組は前年比4割減の約1万4100人となった。

 暴力団には、組に所属する「構成員」と、組の統制下で運営などに協力する「準構成員」がある。15年末時点の構成員は約2万100人(前年比10%減)、準構成員は約2万6800人(同14%減)で、合わせて約4万6900人だった。警察庁は、減少の背景として、11年10月までに全都道府県で暴力団排除条例が施行され、資金獲得が難しくなったことなどがあるとみている。

 山口組の暴力団員は、分裂に伴い、14年末時点の約2万3400人(うち構成員約1万300人)から約1万4100人(同約6000人)となったが、依然として最大の勢力を維持。住吉会の約7300人(同約3200人)、神戸山口組の約6100人(同約2800人)、稲川会の5800人(同約2700人)−−が続いている。

 警察庁によると、分裂前に73人だった山口組の直系組長は今月22日までに56人に減少。分裂当初は13人だった神戸山口組の直系組長は22人になった。神戸山口組の勢力範囲は36都道府県に及んでおり、警察当局は暴力団対策法に基づく指定を目指している。

 警察庁は、分裂など特定の原因による組織間の報復行為を「抗争」と位置づけているが、これまでのところ山口組と神戸山口組の抗争は起きていないという。昨年10月、名古屋市で神戸山口組系の事務所のインターホンが壊されたことをきっかけとした傷害事件が発生し、双方の組員24人が逮捕されるなど衝突は続発している。

 山口組では1980年代に組織から独立した「一和会」との間で「山一抗争」が起き、100人近い死傷者が出た。警察当局は同様の抗争に発展することを防ぐため、取り締まりを強化。今月24日までに29都道府県で両団体の事務所など158カ所を家宅捜索し、延べ210人を逮捕している。【長谷川豊】

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