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「鯨骨生物群集」発見 新種41種か

有人潜水調査船「しんかい6500」による調査で、ブラジル沖の水深4204メートルの海底で見つかった鯨骨生物群集=海洋研究開発機構提供

 南大西洋のブラジル沖水深4204メートルの海底で、クジラの骨に群がる多様な生物群「鯨骨生物群集」を発見したと、日本とブラジルの国際チームが発表した。鯨骨生物群集が発見された地点としては世界最深で、見つかった41種の生物はほとんどが新種とみられる。24日付の英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された。

 死んで海底に沈んだクジラは、その肉や骨を食べる生物が群がるとともに、骨の中の脂質が分解されて出る硫化水素を餌にする微生物などが集まる。数十〜100年にわたってさまざまな生物を養い、光の届かない深海底の生態系で重要な役割を果たすと考えられている。

 チームは2013年4月、有人潜水船「しんかい6500」でブラジル沖の3000メートル級の海底山脈「サンパウロ海嶺(かいれい)」を調査。海嶺のふもとでクロミンククジラの骨を発見した。骨や堆積(たいせき)物を採取して分析したところ、ゴカイやコシオリエビ、巻き貝の仲間や、骨から有機物を吸って生きるホネクイハナムシなどが見つかった。遺伝子の分析を進めているが、全て新種の可能性が高いという。

 発見した生物の構成などを調べると、これまで見つかった鯨骨生物群集7例のうち、北東太平洋カリフォルニア沖での生物に非常に近いという。チームの藤原義弘・海洋研究開発機構分野長代理は「クジラの骨は大型のものだけでも世界の海底に10〜20キロ間隔で存在していると考えられる。幼生が骨のある場所を移動し、遠く離れた海域でも同じような生物がすむようになった可能性がある」と話す。【大場あい】

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