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過去には破談…国境超える競争激化で危機感

 【ロンドン坂井隆之】英国のロンドン証券取引所(LSE)グループは23日、フランクフルト証券取引所などを運営するドイツ取引所と合併に向けた協議を行っていると発表した。実現すれば時価総額で世界3位の取引所グループとなる見込み。両社は過去にも合併交渉を行ったが破談に終わり、世界的な取引所の再編に出遅れていた。国境をまたぐ取引所間の競争は激化しており、埋没への危機感が両社の再交渉を促した形だ。

     近年の金融取引では、上場企業の株式を実際に売り買いする「現物株取引」に代わり、株価指数や金利、為替レートなどに連動した金融派生商品(デリバティブ)取引の割合が急速に高まっている。電子化によって世界のどこからでも取引が可能になったことで、取引所間の投資家争奪戦は激化しており、各社は再編によってデリバティブの品ぞろえを増やしたり、注文の処理速度を高めるための設備投資資金を生み出したりする必要に迫られている。

     ライバル関係にあった欧州の2大取引所グループが再度合併交渉に乗り出したことに金融市場は「コスト削減と商品拡充の効果が生まれる」(英投資会社)と好感し、両社の株価が大幅に上昇した。

     世界の取引所の規模は、商品取引に強い米シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループと、ニューヨーク証券取引所(NYSE)などを傘下に置く米インターコンチネンタル取引所(ICE)グループが時価総額で1位、2位を占め、3位は香港証券取引所。2013年1月に東証と大証が統合して誕生した日本取引所グループは時価総額では香港証取の3分の1程度だ。

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